夜更かしさんと早起きさん、それぞれのメリット・デメリットはなに?
“フクロウとヒバリ”といえば何を指すかご存知ですか? 英語ではそれぞれフクロウは夜更かしの人、ヒバリは早起きの人を意味する比喩として使われています。夜型と朝型それぞれタイプがあると思いますが、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
南オーストラリア大学で睡眠パターンの研究をするシオブハン・バンク博士によると、それぞれに特徴があるのだといいます。長年の研究成果に裏付けられた分析をまとめてみました。
フクロウ:夜型タイプの人
痛みを感じやすい
夜更かしの生活が続き寝不足がちとなると、痛みへの抵抗力も著しく低下し、痛みを覚えやすくなるといいます。十分な睡眠は痛み止めと同様の効果が認められていることからも、睡眠と痛みとの間には深い関係があることが分かります。
セクシャルパートナーが多い
夜型=遊び人というわけではありませんが、夜型タイプの人のほうが性的関係を持つ相手の数も多く、特に男性はその傾向にあることが大規模な国際調査で判明しています。恋愛面では夜型のほうがモテやすいのかもしれません。
食べる量が多くなりがち
夜更かしの人ほど1日の食べる量も朝型の人に比べて多く、とくに午後8時以降の食事は顕著な差となって表れます。夜更かしのうえ仕事で朝は早く起きる生活だと慢性的な睡眠不足となり、満腹感を脳に伝えるレプチンというホルモンのレベルが低下して過食を招く原因に。
ズル賢いタイプかも……
夜型の人は知能テストで高い成績を出す傾向にあり、高所得の仕事につきやすいかもしれません。しかし他人に対し冷淡で無神経な性質も指摘されています。駆け引きがじょうずで、遊びの恋もうまい、他人を平気で利用するような“ダーク”な部分もあるので気をつけて。
ヒバリ:朝型タイプの人
自分で自分をきちんとコントロールしやすい
早寝早起きの規則正しい生活、そんな生活が身についている人は自分をきちんとコントロールし、勤勉で、将来のことも真面目に考えている人と言えます。
ポジティブで基本的に幸福度が高い
英語では“ヒバリのようにハッピーだ”という表現があるように、朝型の人は幸福度が高く、性格も前向きでポジティブな人が多いといいます。朝イヤイヤベッドから這い出るか、あるいは“朝が待ち遠しくて仕方がない”という気持ちで朝を迎えるか……、その差はすでに明らかと言えるでしょう。
若い頃は夜型の人でも、年をとるにつれて朝型になるというパターンも多いので、自分のタイプを一括りにするのは難しいかもしれません。バンク博士によれば、夜型でも朝型でも寝る時間をきちんと決めてそれを守ることが、ベッドに入ってすぐ眠りに落ちるコツだといいます。寝る前にお風呂やシャワーで体をリラックスさせるのももちろん大切。自分のライフスタイルに合わせた睡眠パターンを守り、慢性的な寝不足とならないよう気をつけましょう。