男の人に幸せにしてもらおう、なんて思わない【恋愛にルールはいらない #16】

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2017.12.04.Mon

「あなたを幸せにします」という言葉が昔から嫌いです。もし自分がそんなことを言われたら、「え?」と聞き返す感じの悪い人、大人げない人になってしまいそう。というのは、いったい何を根拠に「幸せにする」なんて言い切れるのか、そもそも「幸せ」はどういう幸せのことを指すんだろうか……etc. と、純粋に疑問に感じるから。
「私の幸せを決めるのは、あなたではなく私です」とも言いたくなります。なんて可愛げのない人……と思われるかもしれませんが、ドラマなどの結婚式シーンで定番のその台詞には、毎回ムズムズとしてしまうのです。

幸せのベースは自分が作る

幸いなことに、「あなたを幸せにします」的な言葉を一度たりともかけられたことがありません。ナチュラルに出会って、ウマが合って、付き合って、結婚して――。一連の流れのなかで、相手のことを好きでいると、自然と幸せな状態になっている。パートナーがいてうまくいっているときは、大抵そんな状態でした。パートナーに対し、「私のことを幸せにしてほしい」「この人に幸せにしてもらおう」と願ったこともありません。
人生における幸せの量や成分をコーヒーカップで表すとすると、カップの2/3くらいは自力で手にした幸せです(量や成分には個人差があります)。仕事がうまくいったり、友達からうれしい言葉をかけられたり、目標を達成したり――自分が周りの世界とつながることで得る幸せが蓄積されていきます。
そんな風に人が感じる幸せのベースには、必ず自分で築いた幸せがあります。そして、残り1/3くらいがパートナーと共にいるなかで自然発生する、ふたりの力で手にした幸せです。

誰かに幸せにしてもらおうとすると、そうなれなかったときに相手を恨む

もし他者に対して、「幸せにしてほしい」感情を持つようになると、もし幸せになれなかったときに相手のせいにしてしまうようになります。悪いのはパートナーで、自分に非はない。私を幸せにしてくれない、こんな微妙な人と付き合うんじゃなかった。一緒になるんじゃなかった。そんな風に思うようになるとおしまい。
縁と運が重なって、共に過ごすようになったパートナーに対し、そんな感情を抱くのは悲しいことです。できるなら、パートナーのことを好きでいたいし、「好き」というあたたかな気持ちを自己都合で失いたくはないと思います。すべてを「運命だから」と言い切るのは、あまりにもロマンチストでしょうか。確かに、人との出会いの大半は偶然もたらされたものかもしれません。
でも唯一無二の相手、つまりパートナーになる相手は、各々の運命が導いた結果によるもの。私はそう信じています。何かしら、意味があるのだと。

必要なのは、ふたりが共に生きる意味を見出す努力

ここ数年、気持ちいいくらい意気投合する出会いは、とても貴重で奇跡にも等しいと感じています。だから、パートナーになった相手を簡単に嫌いになりたくないし、離れたくはない。では、どうするか。「幸せにしてほしい」「幸せにしてあげたい」みたいな他人任せ、上から目線なことは思わずに、それぞれがそれぞれの生き方をしながら寄り添って、ふたりで築く幸せを大事にしたい。各自が自力で手にした幸せの上に、ふたりで育てた幸せを積み重ねる。それぞれの幸せはまったく別物、と考えたい。
長い間、ふたりで幸せを積み上げていくには、「幸せにしてほしい」「幸せにしてあげる」みたいな思いは捨てるのが正解だと思います。代わりに必要なのは、ふたりが「一緒にいる意味」を実感するための努力。相手と過ごす意味、人生を共に歩む意味を共通認識として持っているふたりなら相手を幸せにしようなんて思わずとも、自然と幸せをカップに溜めていける。次第に幸せがカップの外へ溢れ出すくらいになる。私はそう信じています。

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記事を書いたのはこの人

Written by

池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。
写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子