ワンクール恋愛女の結婚道Vol.6 ふたりの“イベント”で夫婦の絆がぐっと深まる

恋愛がワンクール(3か月)しか続いたことがない、恋愛コンプレックスの塊だった筆者。26歳のときに出会った男性と1年半の交際を経て結婚しました。結婚・恋愛に悩む方のサプリメントになるコラムをお届けします。


******

11月2日、結婚1周年を迎えた私たち夫婦。いざというときに頼りになるだけでなく、いつも穏やかかつカッコかわいい、私にとって癒やしの存在である夫に、1年の感謝を伝えたいと常々思っていました。
たとえば、旅行中に地図を見ながらガイドしてくれること、週末は美味しいお店に連れて行ってくれること、仕事の相談にのってくれること、私の気持ちを尊重してくれること……挙げるとキリがありません。公私ともに夫にはお世話になっています。

「結婚記念日は『xxx』に行かない? たまには私にごちそうさせて!」

「トマトすき焼き」なる斬新なすき焼きが食べられるお店でした

いつも夫が支払いを済ませてくれるので、今回はオトコマエな誘い方をして、すこし大人なお店で記念日ディナーを楽しんだのでした。

ふたりのイベントは1年に4回

記念日――人によっては「重々しい響き」を感じる言葉かもしれませんが、私は記念日をはじめとするカップル間の「イベントごと」に憧れを持っていました。夫以前の恋愛はすべて3か月以内に終了(!)していたので、正式な恋人関係にある相手とイベントごとを楽しんだ経験はなかったから。
ただ、相手の誕生日を祝ったことはあったような、なかったような。記憶が曖昧です。一方で、恋人に自分の誕生日を祝ってもらったことはありません。哀しきかな、恋人と一緒にクリスマスを迎えた経験もナシ。

******

夫と付き合うようになった2年半前から、お互いの誕生日とクリスマス、さらに今年から加わった結婚記念日と、1年で計4回のイベントごとを楽しむようになりました。
「記念日やイベントごとは面倒くさい!」と話す男性は少なくないですが、ありがたいことに夫はその手のタイプではないようです。とくに手の込んだサプライズを求めているわけではありませんが、ふたりの間のイベントごとに対して、適度に関心を持ってくれる程度でいいのです。その日を頭の片隅でもいいので覚えていて、自発的に楽しんでくれるだけで、女性としてはうれしいですよね。

9月の連載で書いた、夫婦間で共有中のGoogleカレンダーに「そのこさん誕生日」「クリスマスディナー」などと書かれているのを見ると、純粋にあたたかい気持ちになります。お互い仕事で忙しく、平日はあまりゆっくり話す時間がないぶん、イベントごとを意識してくれているのかなぁと思うのです。

とはいえ、男性は女性よりもイベントごとを忘れやすい生き物。女性のほうが記念日を覚えているものですよね。記念日を忘れさせない目的で使い始めたわけではありませんが、私たちは交際当初からスマホアプリ「Pairy」を使っています。

結婚記念日翌日、夫がPairyにこんな写真をアップしていました

Pairyではあらかじめ交際開始日や誕生日などを登録しておくと、交際記念日や相手の誕生日が近づいたときに、プッシュ通知で何度か伝えてくれるのです。このアプリのおかげもあって、夫はイベントごとを意識してくれているのだと思います(本人もそう話していました)。

「今欲しいもの」を贈り合いたい

つい先日、こうして“結婚記念日イベント”を終えたばかりですが、12月にはクリスマスという別のイベントが控えています。交際期間をあわせると、今年でクリスマスを一緒に過ごすのは3回目。

毎年クリスマスにはプレゼントを贈り合っています。昨年は11月に高価な婚約指輪をもらったこともあり、私はプレゼントをもらうのを自粛し、夫には指輪の御礼を兼ねてプレゼントを贈りました。彼の好きなブランドで洋服を2着を選んでもらい、その場で購入したのです。

******

これまで誕生日を含め、イベント時にはいろいろな贈り物をしてきました。でも、相手の声を聞かずに「このブランド、普段使っているから好きそう」と一方的に判断して贈ったところで、あまり使ってくれている様子がありません。

そう気づいてからは、相手の「今欲しいもの」を調べた上で、贈ることにしています。私自身も相手から何が欲しいか尋ねられると、具体的にリクエスト。大切な人同士だからこそ、お互いに使えるものをプレゼントしたいですよね。
普段の会話のなかで、今何が気になるのかリサーチすることもあります。でも、私より5歳年上の夫はすでに服や鞄、靴……大抵のモノは何でも持っていて、これ以上増えてもジャマになるだけなのかなとも感じます。

本をたくさん読む人なので、「Amazonギフト券2万円分を贈るのはどう?」と聞いていますが、それはそれで味気ないのだとか。プレゼント選びはなかなか難しい!

******

一方、私が狙っているのはジュエリーです。購読中の女性誌『VERY』を読んで触発されたのですが、大人な女性がさり気なく身につけるとキマる、上質な一粒ダイヤのネックレス。ageteのクリスマスコレクションのものがシンプル&ハンサムで、欲しいなぁと密かに思っています。

とはいえ高価なジュエリーですから、「コレをちょうだい」と面と向かっては言いづらい。そんななか公式サイトで“便利な”サービスを発見しました。大切な人へオリジナルのメッセージを添えて、クリスマスを連想させるオリジナルムービーと一緒に送れる「Gift from you」です。

夫へのメッセージを入れて作ってみました

これを12月に入った頃、夫にシェアすれば、私の思いに気づいてくれるはず。ついでにageteのサイトを見て「ジュエリーが欲しいのかな」と察してくれるはず……。そう期待して作ったのがこちら。

イベントごとを楽しむ感覚もあり、ちょっとロマンチックな風情もあり……とクリスマスのイベント前にぴったりな仕掛けです。こういったさり気ないやりとりはもちろん、ときどきイベントごとを楽しみながら、夫婦間のコミュニケーションを大切にしていけたらなと思います。3年後も5年後も、さらにその先も。

2014.11.30

  • Twitterでシェア
  • f Facebookでシェア
  • B!はてなブックマーク

記事を書いたのはこの人

Avatar photo

Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子