どうしてもとれないむくみは股関節が原因かも
みなさんがむくみが生じたときに行うことって何ですか? 半身浴でたくさん汗を流したり、マッサージをしてみたり、塩分を控えてみたり……。どれを頑張ってもなかなかむくみがとれない人、または、いつもむくみがちな人は、股関節が硬いのが原因かもしれません。自分の股関節が硬いかどうか、確かめてみましょう。
股関節が硬いかどうか調べる
股関節が柔らかい人は、「蓮華座」を組むことが容易にできます。蓮華座というのは、両足のつま先を鼠径部の上に重ねて置く座り方です。座禅などでもこのような座り方をするときがあります。股関節が硬いと、どうしてもつま先を鼠径部の位置にまで持っていくことができません。片脚だけでもの組むことができればよいのですが、どちらの足も乗せることができない人はかなり股関節が硬い人です。
周りの筋肉が弱まる
股関節が硬いままだと、周りの筋肉が使いにくく弱まってしまいます。逆に筋肉があり、その筋肉自体が硬すぎると股関節の可動域が鈍くなり、関節が硬くなります。どちらにしろ股関節の内側にある筋肉が弱まる傾向にあり、歩いたり、バランスをとる力が弱まります。
片脚で立つのが苦手な人は、股関節の内側の筋肉が弱いのが特徴です。内側の筋肉は、骨や血管を守り、そして血流を良くしてくれる大事な部分。血流が悪くなることで足の先にかけてむくみが生じてしまうので、足を上げたり蹴り上げるなどの運動を加え、この部分の筋肉が弱まらないようにすることが必要です。
歳をとると股関節が硬くなる
足のむくみが気になりだした人は、年齢により筋肉の低下が始まってしまったからかもしれません。これらは、運動不足が原因でもあります。疲れるからと言って、歩くことが少なくなると一気に筋肉の低下が始まります。また、股関節は複雑な動きをすることができる場所でもあります。あらゆる方向に動かせるのですが、あまり可動域を意識せずに、同じ方向ばかりに動かしているのも、関節の筋肉を弱めます。内側、外側、後ろや前といったあらゆる方向に動かすことで、筋肉を育て、さらに柔軟にしていくので、血流の流れもよくなってきます。
ストレッチは万能な筋肉運動
股関節の周りをストレッチすることで、筋肉を柔らかくしながら育てることが可能です。しかし、一方方向では意味がありません。開脚をしているだけでは内側が伸びるだけで、縮めこむという筋肉運動ができません。特に先にあげた蓮華座では縮めこむという筋肉運動が加わるので、足を閉じて前屈をしたり、ひざを内側に倒す動き、さらに後屈をして鼠径部を伸ばすような動きなど、あらゆる方向へ伸ばすことが重要になります。
むくみを感じたら、まずはいろいろな方向にストレッチをして、血流の流れを良くするのがお勧めです。力を入れすぎずに、軽くのばしゆっくりとした動きでストレッチをすることで、柔軟な筋肉をつけることができますよ。