魔の2歳児子育て(1)~「休日3時間の外出」は真の子育てイライラ解決法になりえない

2013.10.27

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子どもも1歳半を過ぎれば、「魔の2歳児」という何でも「ヤダ、ヤダ、ヤダ!」連発の第一次反抗期がはじまる。これが手強い…と感じるママも多いだろう。
「嬉しい成長」と、頭では理解している。しかし実家は遠く、夫の帰宅が遅い家庭も多い。ママ1人で1日中「ヤダヤダ」攻撃に付き合っていると、「ママだってヤダ!」とイライラすることも多い。
よくあるアドバイスが、「週末に夫に子どもを預けて外出」。たしかに1人きりの外出は、最高のリフレッシュになる。しかし「本当の問題は平日にある」と感じているママも少なくないどころか、ほとんどではないだろうか。


シンデレラ効果はもって1日

普段スーパーで陳列品を端から倒す子を叱りながら直すママにとって、「1人で外出」は最高級のプレゼント。まるでシンデレラになり、ガラスの靴を履いて舞踏会に出るような魔法の時間並の貴重さだ。
しかしリフレッシュ度合いは大きくても、時間的には「ほんの一時」。数字的にみても24時間365日育児を前にしては、1週間で「165時間 vs 3時間」。とても束の間の3時間ではかなわない。
1人の外出から帰宅すれば、座ってご飯を食べない子どもを叱り、お風呂も歯磨きも「ヤダ!」とわめかれる中で任務を着々と遂行し、長~い寝かし付け…という時間が待っている。あっというまに3時間の魔法は消え、翌朝には既にイライラ爆発寸前なんてママも少なくない。

イライラは現場で起きている

休日のリフレッシュはもちろん大切。しかし事件は現場で起きているではないが、「イライラは現場で起きている」のだ。子どもが物を投げる、陳列品を端から倒す、大声で騒ぐ、歯磨きしたくないとぐずる…その瞬間に対策が必要だ。
ふと振り返れば昔はここまでイライラしなかったと、年末に3歳になる我が子を見ながら赤ちゃん時代を思い出した。
赤ちゃん時代、我が子はいわゆる「超育てにくい赤ちゃん」だったのにも関わらずである。

▽ 次回へ続く
魔の2歳児子育て(2) 1人子育てママには「ジジババ力」も求められる

2013.10.27

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/