魔の2歳児子育て(1)~「休日3時間の外出」は真の子育てイライラ解決法になりえない
子どもも1歳半を過ぎれば、「魔の2歳児」という何でも「ヤダ、ヤダ、ヤダ!」連発の第一次反抗期がはじまる。これが手強い…と感じるママも多いだろう。
「嬉しい成長」と、頭では理解している。しかし実家は遠く、夫の帰宅が遅い家庭も多い。ママ1人で1日中「ヤダヤダ」攻撃に付き合っていると、「ママだってヤダ!」とイライラすることも多い。
よくあるアドバイスが、「週末に夫に子どもを預けて外出」。たしかに1人きりの外出は、最高のリフレッシュになる。しかし「本当の問題は平日にある」と感じているママも少なくないどころか、ほとんどではないだろうか。
シンデレラ効果はもって1日
普段スーパーで陳列品を端から倒す子を叱りながら直すママにとって、「1人で外出」は最高級のプレゼント。まるでシンデレラになり、ガラスの靴を履いて舞踏会に出るような魔法の時間並の貴重さだ。
しかしリフレッシュ度合いは大きくても、時間的には「ほんの一時」。数字的にみても24時間365日育児を前にしては、1週間で「165時間 vs 3時間」。とても束の間の3時間ではかなわない。
1人の外出から帰宅すれば、座ってご飯を食べない子どもを叱り、お風呂も歯磨きも「ヤダ!」とわめかれる中で任務を着々と遂行し、長~い寝かし付け…という時間が待っている。あっというまに3時間の魔法は消え、翌朝には既にイライラ爆発寸前なんてママも少なくない。
イライラは現場で起きている
休日のリフレッシュはもちろん大切。しかし事件は現場で起きているではないが、「イライラは現場で起きている」のだ。子どもが物を投げる、陳列品を端から倒す、大声で騒ぐ、歯磨きしたくないとぐずる…その瞬間に対策が必要だ。
ふと振り返れば昔はここまでイライラしなかったと、年末に3歳になる我が子を見ながら赤ちゃん時代を思い出した。
赤ちゃん時代、我が子はいわゆる「超育てにくい赤ちゃん」だったのにも関わらずである。
▽ 次回へ続く
魔の2歳児子育て(2) 1人子育てママには「ジジババ力」も求められる