【趣味と私と人生と】vol.9 大好きな写真のおかげで仲間や趣味が増えました(カナエナカ)

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2019.02.03.Sun

心から「楽しい」「最高」と感じられる趣味があると、人生はよりおもしろく、彩り豊かなものになります。趣味という名の美しい沼に浸かっている人たちを紹介していく連載【趣味と私と人生と】。
第9回目は「写真」を愛する、カナエナカ(@fm503_)さんに登場いただきます。

「私が見た景色を他の人にも伝えたい」

「幼い頃から“色”が好きで、色鉛筆や色見本の本を延々と眺めていた子どもでした(笑)」

そう振り返るカナエナカさん。初めて手にしたカメラは「写ルンです」。中高生のとき、散歩中に好きな風景を撮影し、現像した写真を見るのが好きだったといいます。

「私にとって写真は、好きな色を延々と眺めていられる娯楽のひとつ。楽しかった、感動した気持ちを思い出すきっかけで、そのうちに『私が見た素晴らしい世界をその場にいなかった人にも伝えたい』という思いが生まれました。さらに良い写真を撮りたくて、社会人1年目の2011年冬、もらったボーナスでSONYのミラーレス一眼レフ『αNEX-5』を買いました。それが写真との付き合い方の、最初の転機だったと思います」

出張が多い仕事で日本全国を回っていたカナエナカさんは、空き時間に各地の風景や美味しいものを撮影。写真がますます楽しくなり、PCには大量の写真が集まっていました。撮影した写真は当時、FacebookやInstagramに投稿。

ことりっぷ、g.o.a.t……次々とやってきた転機

素敵な写真だと褒められたり、「その場所、どこ? 行きたい!」と聞かれたりすることが、次第に増えていきました。写真をどこかにまとめたいと思い、2016年春に出会ったのが、旅行メディア「ことりっぷ」のアプリでした。

「利用から3カ月で100件超の投稿をしたところ、編集部の方から連絡をいただいたんです。それがご縁で、機関誌の巻末コーナーに写真を掲載いただいたり、編集部公認ユーザー(スターユーザー)に選んでいただいたりして、写真を撮るモチベーションがますますアップしました」

2016年秋にはTwitterも開始。スターユーザーとなって知り合った人や写真好きな人とコミュニケーションをとりたい、という思いで始めると、気の合う人たちとのつながりが生まれました。
その後スタートしたのが、ブログサービス「g.o.a.t」でした。とても美しい見た目で、無料ブログとしては珍しく広告表示のないgoatは、カナエナカさんにとって、自身が届けたい世界観を壊さないサービスでした。自分の目で見た美しい世界をそのままに表現できたのがうれしかった、と話します。

短期集中型のカメラレッスンは受けて良かった

カメラ性能が上がったスマホ、加工できるアプリ、比較的容易に操作できるミラーレス一眼などの普及で、昔よりは簡単にきれいな写真が撮りやすくなった昨今ですが、カナエナカさんは「人がなかなかしないこと」をして、写真の技術を上げていました。あるとき、「インタビュー中に人物を撮影してほしい」と、仕事として依頼を受けたのを機に、短期間のカメラレッスンを受講したのです。

「私が好きなスタイルのポートレートを撮影している知人に師事しました。カメラのメカニックな部分に詳しくない私でしたが、丁寧に向き合ってくれて、実践的な指導をしてくれました。約13時間の指導を受けた2日後が“撮影本番”で、教わって良かったと感じましたね」

レッスンを受けたのは2017年3月、初めて人物を撮影したのは同年4月1日のことでした。5月に会社を辞めて、東京から関西へ引っ越したカナエナカさんは、その後もインタビューカットを撮る仕事を続けます(※2018年からは別業務で多忙となったため、撮影単体の仕事は受けていない)。

「その方に教えていただくまでは、人物写真に苦手意識がありました。でも、経験を積むうちに、人の良い表情を撮れることも増えて、撮影した方が喜んでくれるのがうれしくなりましたね。ただの趣味が人に喜ばれるなんて最高だな、って」

写真が好きになると、他の趣味も増えていく理由

写真というひとつの趣味を通じて、「写真以外の楽しみ(趣味)も増えている」とカナエナカさんは語ります。

「写真は被写体にするモノが趣味になる、言い換えると被写体の数だけ、趣味が増殖していく特殊な趣味。みんなやってみて、と言いたいくらい楽しいし、おすすめです。たとえば、家で料理の撮影をするなかで、器を買い揃えるようになりました。出かけるのも楽しくなり、ぼんやり過ごさなくもなりました(笑)」

カナエナカさんがハマっているのは、撮った「写真をモノにする」こと。フォトブックサービス「TOLOT」でカレンダーを作ったり、ハンカチプリントサービス「nuu.uno(ヌーノ)」でハンカチを作ったり。

「見た人、手に取った人がいい気分になってもらえるのが好きで、写真をモノ化するのを楽しんでいます。撮っておしまいではなく、日常生活に溶け込ませたい。自分も『こんな景色があったな』と思えるし、渡した相手も『ああ、いいな』という気持ちを何度も抱いてくれるかな、と思うんです」

(編集後記)「いつか子育てをすることになったら、子どもにカメラを持たせたいです。友達の子どもにカメラを持たせると、思いもよらない角度で犬を撮ってて。こんな視点があるのか! と面白くてたまらないんです」。カナエナカさんはそうも話していました。 写真はその人の「視点」を浮き上がらせます。
こんな見方をしているのか、と他人のものの見方にふれることができる、というわけ。新たなコミュニケーションが生まれる面白さもあるし、趣味が連鎖的に広がる楽しさもある。私たちにとって身近な存在になっている写真ですが、新たな発見をいただく取材となりました。

▽ カナエナカさん

撮影した写真をTwitter(@fm503_)やインスタグラム(@shojiro.nkym)等で発信。撮った写真は99%加工するも「目で見たままの空気感を活かし、被写体の良さを毀損しない」ことがモットー。

※画像提供元・カナエナカ

▽ ブログ:前略、いっておいでよ
▽ Twitter:カナエナカ(@fm503_)
▽ Instagram:カナエナカ(@shojiro.nkym)
▽ 前回の記事はコチラ

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記事を書いたのはこの人

Written by

池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。
写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子