トイアンナさんが回答する、恋愛のお悩み3本立て【園子の部屋#6】

編集者/ライターの池田園子が、そのときどきで気になる人、話を聞きたい人に会いに行く連載企画「園子の部屋」。第6回目は恋愛コラムニスト、マーケターのトイアンナさん。
外資系企業に勤務していたころから現在にいたるまで、900人を超える女性の相談を聞いてきました。現在も恋愛相談を受け付けています。
数々の恋愛相談に回答してきたトイアンナさんに、Googirl読者が抱えている恋愛の悩みをぶつけてみました。


「出会いがない」への処方箋

池田: まずは、よく聞く「出会いがない」というお悩みです。

トイアンナ: 先日、仕事で某私大へ行ったんです。学生と話していると「出会いがないです」って言われて、えっ!? となりまして。

池田: 医学部など理系学部を除くと、男女は同じくらいいますよね。絶対に出会いあるよ(笑)!

トイアンナ:そんな状況でも、人は出会いがないと感じるんです。そこでいう出会いって、「好みの相手が偶然、自分にアプローチしてくれる」出会いに限定されているんですね。

池田: そんな都合のいい話があるものか……。

トイアンナ: 現代社会では、統計上、7割が草食系男子です。

周りの男性で想像するトレーニングを

池田: 待ってても来ませんよね。

トイアンナ: 出会いたいなら自分が動くしかないし、出会いを意識した行動を起こそう、と伝えています。

池田:たとえば?

トイアンナ: 学生にはクラスメートを、社会人には同期や同僚を見て、「○○くんとは付き合える」「xxくんとは体の関係まではいける」みたいに、想像してみるんです。

池田: 面白い。

トイアンナ: 恋愛対象の性をそういう意識で見ない限り、どんなに男性がいる場にいても、出会いがないと思ってしまいます。そこで、もし「○○くんはアリ」と思えたら、出会いのスイッチが入ったってことですよ。

「2回目がない」への処方箋

池田: 続いては「2回目のデートにいたらない」というお悩みです。一度きりで終了するパターンも珍しくないようで。

トイアンナ: 傷つく人もいるかもしれませんが、傾向として「話が面白くない」のが、次につながらない理由なのかなと。

池田: かといって、芸人さんばりに面白い話をしましょう、というわけではないですよね。

トイアンナ: 私たちに必要なのは相手の話を受けて、反応して、次の話題につなげるスキルです。

池田: 「はい」「そうですね」だけで返しても、会話、続かないですもんね。盛り上がらない話を振ってこられるのも困りますが。

簡単にできる話術を磨くトレーニング

トイアンナ: 先日、ひとりでランチしていたとき、隣に敬語で会話する男女がいたんですね。マッチングアプリで出会った人たちなのかな。男性が女性に「大学で何を専攻してましたか?」って質問したのには驚きました。

池田: 社会人になってその話題……ちょっと広げるの難しいですね。

トイアンナ: 話題に困ると仕事の話をする男性もいますよね。「彼女も社会人だから仕事の話をしておけば問題ないだろう」っていう思考で。

池田: 初デートでガンガン仕事の話をされても、上司とか同僚と喋ってる気分になっちゃいそう。

トイアンナ: そういう事例をいろいろ聞くので、女性にも話術が求められていると、私は思います。接客業の友人から学んだり、雑談力を磨く本を読んだりして、会話の技術を習得するのがおすすめです。

「付き合う前にセックスしたら終わった」への処方箋

池田: 最後は少し重めなお悩みを。相手とセックスしたあと、「連絡が取れなくなった」「音信不通になった」と悩む方もいます。

トイアンナ: 結論から言うと、男性が付き合いたいと思うかどうかは、セックスしたか・しないかによって変わりません。セックスした=付き合える、と捉えていると、傷つくことが多いですよ。

池田: 恋愛感情抜きでセックスできる人はたくさんいますからね。

トイアンナ: それでも女性はセックスをした後、謎の期待感を抱いてしまう。

池田: わかります……。

傷つきたくないなら、付き合ってから

トイアンナ: 相手に付き合う意思があるなら、付き合う前にセックスしようがしまいが、付き合う可能性は変わらないんです。ただ、「遊ばれて終わった」って言う人は、付き合うまで関係を持たないほうがいい。

池田: じゃないと、傷ついて終わる。

トイアンナ: 「付き合う前にセックスしたら、男がフェードアウトしちゃった。アハハ!」と、心の底から笑い飛ばせるような女性を除いて、基本的に付き合う前のセックスはやめたほうがいいのかなと。

池田: 的確な回答、ありがとうございました! 悩める友人たちにも読んでもらおうと思います。

編集後記

2018年1月、3年の結婚生活に終止符を打ったトイアンナさん。その後、仕事も兼ねて恋活・婚活をするなかで、今夏、新たなパートナーができたことをコラム等で明かしています。
お相手はこれまでトイアンナさんが好きだったロジカルなタイプではなく、ふんわりしたタイプ。気持ちを言葉にするのが得意で、とても穏やかな方だといいます。

「彼のことは尊敬しつつも、尻に敷かれている感じ(笑)」

と話していました。新たな恋愛をスタートしたトイアンナさんが、また今までにない連載やコラムを書いてくれそうな予感です。

▽ ゲスト/トイアンナ

慶應義塾大学卒。P&Gジャパン、LVMHグループでマーケティングを担当。独立後は主に恋愛・キャリアについて執筆しつつマーケターとしても活動。ライター養成の活動も。著書多数。最新刊『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』(イースト・プレス)は2万部を突破。

▽ 前回の記事はコチラ
▽ Twitter: @10anj10

2018.09.24

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子