実はホラー? アラサー女子の実態を赤裸々に描く『東京タラレバ娘』待望の2巻発売!

2015.05.25

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Googirlをご覧の女子の皆さま、特に独身のアラサー女子の皆さま! 聞いてください。
本来なら存分に夢を見せてくれるはずの少女漫画で、爆弾を投下したかのようなとんでもない作品が発売されました。その衝撃たるや、読み終わった瞬間、指一つ動かすのも難しく思えてしまうレベルです。その漫画は、以前もGoogirlでご紹介させて頂いた東村アキコ先生の『東京タラレバ娘』2巻(講談社)です。
登場するのは、「あーだったら……」「こうなれれば……」とタラレバばかり繰り返して夢を語っているうちに恋愛感が鈍りまくり、結婚から遥か遠くにいる33歳の独身女性3人。
「いい年して、恋の仕方がわからない! 男性にどうやってぶつかっていけば良いのかわからない! よっしゃ、今日は女子会だ~!! え、でも周りを見ると、みんな結婚して子どもいるんですけど!?」……となってしまう皆さん、この漫画、絶対読むべきです。


『東京タラレバ娘』(東村アキコ/講談社)

このお話は、そんなにイケていないはずじゃないのに、気づいたら33歳になっていた「倫子(りんこ)」「かおり」「小雪」が登場します。
3人は小雪の働く居酒屋でしょっちゅう女子会を開いては、「キレイになったら」いい男とケッコンできる……! 「好きになれれば」ケッコンできる……! と、根拠のない「タラレバ話」を繰り返していたのですが、1巻ではそんな女子会を「行き遅れ女の井戸端会議」と称したSッ気たっぷりの、モデル風のイケメンが現れました。そんな彼にイラッとさせられつつも、徐々に我が身を振り返る3人。東京オリンピックまでには結婚したい! と意気込むものの、なかなか思うようにいかない現実に悩まされます……。

3人に新たな恋の予感? でも幸せからは遠すぎる!

2巻では、そんな3人に新たな恋が訪れます。ですが、その相手には彼女がいたり、一生忘れられない大切な女性がいたり、毒舌で何考えているのかわからなかったり……と、前途多難な予感満載の恋でした。
一分一秒と時間は過ぎていくのに、歳だけは毎日確実にとっていくのに、どうやって「次の一手」を繰り出せばよいのかわからず、暗中模索でもがき苦しむ女子の様子が描かれていました。
もう時間はないし、ずっと一人は寂しいし、先のことを考えると恐怖しかないから安定した恋をしたいのに……そんなの一体どうやってするんだっけ? 誰か助けて!! と叫びだしたい女子の皆さま。本書はリアルすぎてもはやホラーのようですが、よかったら読んでみてください。心は痛みますが、現実と少しだけ向き合えるかもしれません。

2015.05.25

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記事を書いたのはこの人

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Written by さゆ

87年生まれのフリーライター。 本とワンコとカフェが大好きです。 いつでもアワアワしています。 ツイッター:@sayulog  写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子