手軽に贅沢感を味わえると大人気!ポイントレザー使いファッション流行中!
この秋冬、一大ブレイクしたアイテムといえば、“レザー使い”アイテム。以前はファッション上級者のアイテムと思われがちで、中々取り入れることが難しいアイテムでしたが、オールレザーではなく、ジャケットやブラウス、スカート等の一部にアクセントとしてレザーをあしらったアイテムが急増し、一躍トレンドアイテムとなりました。
かつては比較的高めのジャケット、コートなどに羊や牛の皮を組み合わせるケースが多かったのですが、最近はカジュアル衣料に合成皮革などを使った商品が店頭に目立ちます。手頃な値段のまま、贅沢感を味わえ、しかもオシャレにみえるという点が人気の理由のようですが、そのブームの裏側をご紹介したいと思います。
レザーアイテムブームの裏事情
そもそも部分レザーの品揃えが広がったのは海外ブランドの商品から。その一つの理由として、ファッションに季節感がなくなってきたことが挙げられます。背景にあるのはブラジルや東南アジア等新興国の台頭。年間を通じて気温が高い地域の消費者をにらんで、欧米ブランドは四季の違いを意識せずに着られる商品を増やしています。本来は冬のイメージが強い皮革も、春夏ものにも積極的に使うようになったといいます。
もう一つの理由は競合対策といわれています。革素材を取り入れたアイテムは2年前からコレクションに出るケースが増え、このコレクションでいち早く流行をつかみ、3ヶ月程度で同様のデザインの服を製造し、低価格で販売するファストファッションの台頭が背景にあるといいます。ブランド各社はこのファストファッションに対抗する為、スカートの裾に革素材を使う等、凝った工程のデザインを取り入れる事でファストファッションが真似しにくいようにしたのです。
また、もう一つの理由として、委託生産しているアジアの工場が異素材を組み合わせる工程の作業に慣れてきたことと、人工皮革等のカジュアル衣料に向く素材も増えた事が、部分レザー品揃え拡大を後押ししているとも言われています。
手の届く値段と不況ならではのプチ贅沢
筆者が今季手に入れたレザー使いアイテム。袖に合皮のレザーを使用したライダースジャケットや合皮レザーのフレアースカートはハードになりすぎず、流行の辛口ファッションを演出できる。どちらも5000円前後で、合皮であれば本物の皮革と違い、値段もお手頃。また、部分レザー使いアイテムのような異なる素材を組み合わせた、手の込んだデザインは景気が悪い時にステータスを示すおしゃれとして人気が高まる傾向があるという。このように女性達の“プチ贅沢心”を満たす要素も部分レザー人気にあるのかもしれません。