隠れセレブを見抜けず「ほんと使えないわね」善い接客をした同僚を叱ったハイブラ店員の話

結婚後の仕事って人それぞれですよね。いまの会社で働く人もいれば、退職し専業主婦になったり、パートをはじめたりする人もいるでしょう。でも夫の願いで専業主婦になったのに、態度が180度変わってしまったら驚くもの。悩んだ末に離婚し、自ら新しい道を切り開いた女性もいるようです。今回は隠れセレブを見た目で判断し、優しい店員さんを叱った同僚の話をご紹介いたします。
高校生の頃に両親を事故で亡くした主人公・仲里美咲は、アパレル系企業で働いていました。社内恋愛中の豪と結婚が決まり幸せいっぱいの美咲ですが、豪から寿退社を提案されます。早くに両親を亡くし結婚願望が強かった美咲は専業主婦になることを決意しました。
しかし結婚後、豪は家でのすっぴんや、美咲の家事に文句を言うモラハラに豹変します。両親のことも悪く言われた美咲は離婚を決意、弁護士に相談することに。モラハラやDVの証拠がないと慰謝料は取れないと言われた美咲ですが、金銭は受け取らずに一刻も早く離婚するのでした。
その後バイトを掛け持ちした美咲は、ペットの散歩代行アルバイトで知り合った貴代さんから起業を提案されます。はじめてやってみたいことができた美咲は、アパレル系ブランドの立ち上げに挑戦します。何度も心が折れそうになったものの、豪を見返したい一心で突っ走り、立派な経営者になりました。そんな美咲のネットニュースを見て、高校時代の恩師から母校での講演会を頼まれます。自身の経験から自立の大切さを訴えた講演会は、無事成功に終わったのでした。
しかし美咲が経営者になったと知った叔父がアポなしでやってきて、お金を貸してほしいと言い出します。両親が亡くなった美咲を引き取ったものの、散々いじめた挙句、両親の保険金にも手を出していた叔父。お金の援助は断ったものの、また無心されることを恐れた美咲は、あえて貧乏なフリをして法事に出向きます。赤字アピールをした結果、叔父からの連絡は来なくなりました。
これ以来プライベートではラクな格好をするようになりましたが、街で偶然豪と出くわしてしまいます。豪から服装をバカにされた挙句、慰謝料の話をされた美咲は「今さらそんなはした金、必要ないけど」と言い返しますが、相変わらずモラハラ発言をされます。一瞬イラっとした美咲ですが、自分の現状を思い出し「いまの私はあいつより100倍幸せ」と気持ちを切り替えたのでした。
そんな美咲ですが、出張先のホテルで結婚パーティーのドレスを忘れてきたことを思い出します。ヨレヨレな自分の格好に一瞬戸惑う美咲ですが、着替えている時間もなく慌てて百貨店に駆け込んだのでした。
見た目で判断する店員










「ほんと使えないわね」
TPOに合っていない格好とはいえ、あからさまに冷たい接客をされたらショックですよね。しかも何も悪くない店員さんまで叱り出したらモヤモヤするでしょう。優しい店員さんに温かい気持ちになったからこそ、よりムッとした美咲なのでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。