どうして…慰め合いから始まったW不倫の末路【戻る日常、戻らない日々】
つらすぎる別れから、数年。数奇な運命を送った早紀はその後順調に回復し、普通の生活をごしょうかいします送れるまでになったようでした。隣には祐介の姿もあり、二人はまた今日も穏やかな朝を迎えます。
今回は、「どうして……慰め合いから始まったW不倫の末路」の中から、早紀たちに戻った日常をご紹介します。
あらすじ
数年前の慧との別れから時が経ち、主人公の早紀は平凡ながらも穏やかな日常を送っていました。夫の祐介とは復縁し、以前と同じように暮らしていますが、過去の不倫によって心が壊れてまともに生活できなかった早紀と、改心し妻をケアすると誓った祐介にとって、離れないことが最善の選択でした。
未だ精神科に通いながらも、二人は不妊治療を再開し、再び夢を追い求めます。祐介の協力を得て、今度こそ夢を叶えたいと願う早紀ですが、その心の中には、かつての不倫相手である慧の影が消えることなく残っており、空を見上げながら、彼の幸せを願うのでした。
見どころ
トラウマを克服した早紀の姿
過去の出来事により、刃物を扱うことすら怖かった早紀が少しずつトラウマを克服している様子が伺えます。しかし、祐介に心配され、「何も考えなくていいから」と自虐的な笑顔を見せる早紀の姿からは、完全に心の傷が癒えたわけではなさそうです。
合理的な復縁と穏やかな日々
心が壊れてしまった早紀と、改心し彼女を支えることを誓った祐介。二人は「離れない方がお互いのため」という合理的な判断から復縁を選び、穏やかな夫婦生活を送っています。不倫の事実は消えないものの、お互いの罪を許し合い、静かに寄り添う二人の姿は、複雑ながらも新たな関係性を築こうとしているのでした。
諦めきれない夢と消えない影
未だ精神科に通いながらも、早紀と祐介は不妊治療を再開し、子供を持つという夢を諦めきれないでいます。祐介も協力的で、今度こそ夢を叶えたいと願う早紀。早紀が幸せでいることがどこかにいる慧にとっての幸せなのかもしれませんね。
▽ W不倫という経験を経て、再び夫婦としての日常を送る早紀と祐介。合理的でありながらも、互いに支え合い、穏やかな日々を過ごしているように見えます。しかし、早紀の心には、過去の恋の痛みがまだ残り、不妊治療の夢を追い求めながらも、かつての不倫相手の幸せを願ってしまう彼女の姿は、割り切れない感情を抱えているのかもしれません。