どうして…慰め合いから始まったW不倫の末路【決意】

大切な人が深い心の傷を負い、日常生活を送ることすら困難になった時、支える側もまた、大きな苦悩を抱えることになりますよね。そんな中で、愛する人との「別れ」という究極の選択を迫られるとしたら、一体どのような決断を下すのでしょうか。
今回は、W不倫の末に精神を病んでしまった女性を支え続ける男性が、苦渋の「決意」をする話、「どうして…慰め合いから始まったW不倫の末路」をご紹介します。

あらすじ

W不倫の相手である杏梨からの襲撃事件によって、精神的に不安定な状態が続く早紀。慧は献身的に早紀をケアし、自身の離婚も間近に迫っていました。そんな二人の元へ、祐介が差し入れを持って訪れます。早紀の様子を心配する祐介に、慧は「俺のせいです」と自責の念を吐露します。祐介は「過ぎたことを悔やんでも意味はない。今は俺たちができることをやらないと」と慧を励まし、二人は外で話し合います。数日後、リビングには慧と祐介が座って早紀を待っていました。体調が良いと話す早紀に、慧は穏やかな口調で、祐介と共に決めた「別れ」を告げるのでした。

見どころ

自責の念に駆られる慧

杏梨からの襲撃事件によって早紀が精神を病んでしまったことに対し、慧は「俺のせいです」「早紀さんを狙う可能性を考えていなかった」「そもそも離婚の切り出し方ももっと慎重にやっていれば杏梨を刺激せずに済んだかもしれないのに」と、自責の念を吐露します。愛する人を守れなかったという後悔と、自分の行動が招いた結果に対する深い苦悩が、慧の表情から伝わってきます。

祐介の言葉と慧の葛藤

祐介は、悔やむ慧に対し「過ぎたことを悔やんでも意味はない。今は俺たちができることをやらないと」と、前向きな言葉をかけます。しかし、祐介が早紀の寝室を覗き込み、慧がその姿を意味深に見つめるシーンは、慧の心の中にある「決意」が芽生え始めていることを示唆しています。「できる、こと――」という慧の心の声からは、彼が苦渋の選択を迫られていることが伺えます。

穏やかな口調での「別れ」の告白

体調がだいぶ良いと話す早紀に対し、慧は、穏やかな口調で「別れよう 俺たち」と告げます。早紀が目を見開いて衝撃を受けているのとは対照的に、慧の表情は落ち着いています。慧が早紀の安全と将来を考え、苦渋の決断を下したことを明確に示しています。愛するがゆえの「別れ」という、皮肉で悲しい結末が予感される瞬間です。

▽ 一体なぜ、慧は精神を病んでしまった早紀と離れる決断をしたのでしょうか。祐介と交わされた約束と、その「決意」の裏に隠された真実は明らかになるでしょうか。