どうして…慰め合いから始まったW不倫の末路【疑心暗鬼】
早紀が階段から落ちたのは、決して事故ではなかった……。夫・祐介からの執着に恐怖を感じ、不倫相手である慧のもとへ逃避した早紀。しかし、意識が戻らない早紀を献身的に気遣う祐介の行動を通して、早紀は自身の疑心暗鬼に気づき始めます。
今回は、「どうして…慰め合いから始まったW不倫の末路」の中から、事故の記憶をご紹介します。
あらすじ
意識を取り戻した早紀に、祐介は早紀が目を覚ますまでの間、仕事の合間を縫って見舞いに来てくれていたと慧は伝えます。ストーカーのような執着を見せていた相手が、なぜそこまでしてくれるのか。慧の言葉を聞き、早紀は冷静に祐介との日々を思い返します。
確かに、祐介は常に落ち着いており、触れてきたのも引き留めようとしただけだったのではないか……。自身の被害妄想に気づき始めた早紀は、恐怖のあまり冷静さを失っていたのかもしれないと思ったのでした。
そんな中、慧は早紀に、もう一度祐介としっかり話し合うべきだと提案します。一方、階段から落ちた件は事故として処理が進められていると聞いた早紀は、当時の記憶を辿ろうとしますが、その瞬間、突き落とされた手の記憶が蘇り、激しい頭痛に襲われるのです。
見どころ
疑心暗鬼
これまで祐介の行動を恐ろしく感じ、一方的に責めてしまっていた早紀。しかし、改めて思い返してみると、彼の行動はただ早紀を心配するが故のものだったのかもしれないと気づき始めます。自身の感情だけで判断してしまっていたことに、今更ながら後悔の念が押し寄せる早紀なのでした。
託された想い
早紀への愛情と、祐介への配慮を見せる慧の言葉に、早紀は心を揺さぶられます。自分が恐れられていることを理解しながらも、早紀のことを想い、慧に全てを託した祐介。そして、早紀を愛しながらも、彼女の気持ちを尊重し、祐介との話し合いを勧める慧。二人の誠実な想いが、早紀の心を深く突き刺します。
かすかな記憶
事故だと思われていた転落の真相。必死に記憶を辿る早紀の脳裏に、階段の上から覗き込む何者かの影が蘇ります。ノイズが走り、激しい頭痛に見舞われながらも、早紀は自分が突き落とされたという事実に気づくのです。一体、誰が、何のために――?
▽ 自身の勘違いや思い込みに気づき始めた早紀。しかし、階段から突き落とされたという衝撃的な事実は、新たな謎を生み出します。一体、早紀を突き落としたのは誰なのか?そして、その目的とは一体何なのでしょうか。