嫁ぎ先でいびられても弱音ひとつ吐かない娘…「ずっと無理をさせたのかもしれん」と嘆く父の話
娘が玉の輿に乗ったら「幸せになってよかった」と思う反面、本当にうまくやっていけるのか心配になりますよね。ましてや男手ひとつで娘を育てた父親の心境は、計り知れないものがあるでしょう。今回は嫁ぎ先でいびられても弱音ひとつ吐かない娘の声を聞いて、自分の情けなさを嘆く父親の話をご紹介いたします。
看護師をしていた主人公・美鈴は、その勤め先の副院長で跡取り息子の郷田学と授かり婚をし、玉の輿に乗ります。美鈴の母・美緒はすでに病気で他界しており、父・滝本大吾が宮大工の親方をしながら美鈴と妹・美幸を男手ひとつで育ててきました。
少年院上がりで大吾の弟子・下田竜一は、ひそかに美鈴を想っていましたが、ふたりの幸せを思い身を引きました。ですが美鈴に納得がいかない姑・郷田幸恵は、身分が釣り合わないと披露宴で嫌味を言ってきます。しかしその披露宴に、出版会社に勤める美幸が担当する有名作家・星尾ソラがやってきます。知的で社会的地位も高いソラの登場に会場はざわつきますが、もちろん幸恵は気に入りません。
そして美鈴は郷田家に嫁ぎますが、学のモラハラと幸恵の嫁いびりに悩まされます。つわりが酷いにもかかわらず、朝から晩まで「嫁の務め」に追われる美鈴でしたが、学は守るどころか幸恵を見習えと責めてきます。
一方で美鈴が嫁いでから一度も連絡をしてこないと心配する大吾を見て、竜一はこっそり美鈴の様子を見に行きます。大雨の中、買い物に行かされる美鈴を見て心配になる竜一でしたが、少年院上がりという自分の立場を考えると手を差し伸べることができません。
一方、披露宴に星尾ソラを連れてきて、美鈴の顔を立ててくれた美幸ですが、既婚者であるソラと不倫関係にありました。ダメだとわかりつつもソラとの関係を続ける美幸は、義兄である学がパパ活をする現場を目撃してしまいます。
美鈴が心配になった美幸は郷田家に行きますが、幸恵や使用人の酷い態度、そして痩せて顔も真っ青な美鈴を見て、学のパパ活の話はできないと悟ります。
披露宴の様子から、美幸とソラが不倫関係にあると気づいた美鈴は、美幸の不倫を強く否定します。モヤモヤしながらも自宅に帰った美幸は、大吾に美鈴を助けてほしいと話します。竜一からも美鈴が大雨の中買い物に行かされていた話を聞いた大吾は、美鈴に電話し、1週間くらい実家に帰ってくるように説得します。学のスマホからパパ活の事実も知ってしまった美鈴は心が揺れますが、自分がもっと強くなってからじゃないと帰れないと拒否します。仕方なくカフェで会う約束を取り付けた大吾は、不安を抱えたまま竜一と飲みに行くのでした。
竜一とのふたり飲み
弱音ひとつ吐かない美鈴
美鈴と電話をした後、竜一相手に飲みすぎてしまった大吾なのでした。そして美鈴が実家に戻ることを拒否しただけじゃなく、弱音ひとつ吐かなかった事実に、自分の情けなさを嘆きました。大事な娘が嫁ぎ先でいじめられているなんて、父親としてこんなにつらいことはないでしょう。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。