「娘ってのは難しいよ」不倫に嫁いびり…娘を想い奮闘するシングルファザーの話【絶望からの…】

2025.04.30

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母親に暴力を振るう男を許せず、衝動的に刺してしまった過去を持つ竜一。少年院を出所したものの、頼る人も帰る場所もなく、孤独と飢えに苛まれていました。そんな彼の前に現れたのは――。今回は「親子の絆とは? シングルファーザーの父と娘2人の物語」の「絶望からの…」展開をご紹介します。


あらすじ

少年院を満期で出た竜一を待っていたのは、想像をはるかに超える孤独でした。母親は新しい男と共に去り、かつての仲間たちもそれぞれの道を歩んでいます。空腹と絶望から、ついには賽銭に手を伸ばそうとしたその時、宮大工の大吾に声をかけられます。咎めることなく優しく話しかける大吾に、竜一は警戒しながらも心を閉ざすことができません。自分の境遇を吐露する竜一に、大吾は温かい食事を差し出し、思いがけない申し出をするのでした。

見どころ

帰る場所のない孤独

夕暮れの公園のベンチで、所在なさげに空を見上げる竜一の姿が痛々しいです。「迎えてくれる人間などもちろんいなかった」というのが、彼の孤独を一層際立たせます。頼るべき母親はすでに新しい生活を始め、かつての仲間たちも過去の存在。社会から完全に孤立してしまった竜一の感情が、胸に迫ります。

剥き出しの怒りと悲しみ

賽銭泥棒を咎められた竜一が、「生まれた時からバチだらけだ!」と自身の人生を呪うように叫ぶシーンは、強烈な印象を残します。うわべの攻撃性の奥に隠された悲しみや絶望が垣間見え、読者の心を強く揺さぶります。「賽銭を盗んだくらいで、この上どんなバチが当たるのか教えてくれよ!」という叫びには、彼の心の痛みが滲んでいます。

予期せぬ優しさ

賽銭泥棒をしようとした竜一に対し、大吾は咎めるどころか「腹が減ってると人間ロクなことを考えないもんだ」と理解を示し、食事に誘います。「白いメシで良かったら何杯でも食わせてやるよ」という温かい言葉が、冷え切った竜一の心に光を灯すようです。見返りを求めない大吾の優しさが心に温かさをもたらします。

▽ 絶望の淵にいた竜一にとって、大吾との出会いはまさに予期せぬ贈り物だったのではないでしょうか。観音様が見守るお寺での出会いが、彼の不遇な運命を何らかの形で変えていくのかもしれません。この予期せぬ出会いが、竜一の人生にどんな変化をもたらすのでしょうか。

2025.04.30

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Written by Googirl編集部

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