「あんたどこまでバカなの?」略奪婚後、また不倫し妊娠した女の話【私たちの幸せの代償】
京香との離婚に2年も待たされ、悔しさを抱えながら帰宅した藍子。俊は藍子が京香と会っていたことをすでに知っており、慰謝料増額を恐れて焦るばかり。
藍子が「戦いに行った自分をきっと褒めてくれる」と期待していた想いは裏切られ、さらに俊は「慰謝料返済のために仕事は休めない」と叱るばかりで、義姉の結婚式にも参列できない藍子のモヤモヤは募るばかりです。今回は、藍子が略奪婚の「代償」に苦しむ話をご紹介いたします。
あらすじ
元妻・京香からの慰謝料合計600万円(毎月10万円の分割払い、完済まで5年)に苦しむ藍子。職場で「派遣だからって気を抜かないで」と注意され、転職を考え始めます。
正社員になればボーナスも出て慰謝料返済が早まると考えますが、それでも貯金も旅行もできない現状に落胆。式も指輪もない結婚生活にモヤモヤしながら夕食の準備をする藍子ですが、俊の帰りは遅い。
俊は義母に呼ばれて義姉の新婚旅行のお土産をもらっていたと、帰ってきました。俊が気軽に実家に帰れることに不満を感じる藍子。お腹の子ができれば、母親たちが自分たちを認めてくれるかと、暗い気持ちと嫉妬が煮詰まったような表情で、お腹に手を当てるのでした。
見どころ
藍子の「結婚の代償」と募る不満
慰謝料600万円の返済に苦しむ藍子は、職場で注意され、転職を考えます。しかし、「そこまで働いても貯金も旅行もできないのか……」と、思い描いていた幸せな結婚生活との「乖離」に直面し、料理を作りながらモヤモヤを募らせます。
藍子の「嫉妬」
藍子が家で俊の帰りを待っている中、俊は義母に呼ばれて義姉の新婚旅行のお土産をもらっていたと話します。俊が気軽に実家に帰れる一方で、藍子は「いいな……私は縁切られてるのに俊くんは気軽に実家に帰れて」と、孤独感と嫉妬心を募らせるのでした。
子どもへの「期待」
「子どもができれば……お母さんたちも私たちのこと、認めてくれるかな」と、藍子は赤ちゃんができることによって、実家との関係修復や、自分たちの結婚が「正しかった」ことの「証明」を期待していることを示唆しています。
▽ 慰謝料は2人で600万円。返済のため節約に励み、転職まで考え始めた藍子。式も指輪もなく、思い描いていた幸せな結婚とはほど遠い現実。やはり不倫の代償は大きいということがわかりますね。