「あんたどこまでバカなの？」略奪婚後、また不倫し妊娠した女の話【重すぎる現実】

既婚者だった俊との2年間の不倫を経て、ついに彼と結ばれた藍子。幸せな新婚生活が始まるはずが、一枚の紙でその夢は打ち砕かれます。両親に不倫がバレていただけでなく、俊の元妻から300万円の慰謝料請求が届いていたのです。略奪愛の先に待っていたのは、想像を絶する現実でした。今回は、「『あんたどこまでバカなの？』略奪婚後、また不倫し妊娠した女の話」から、泥沼の愛憎劇をご紹介いたします。

あらすじ

突然、藍子の両親の前に突きつけられた、俊の元妻からの300万円の慰謝料請求。その事実に藍子は呆然とし、俊は自分の立場ばかりを案じて動揺を隠せません。両親はそんな俊の様子を冷静に見抜き、父親は「事実なら結婚には賛成できない。別れなさい」と藍子に告げます。結婚したばかりだという藍子の訴えも虚しく、両親の態度は厳しいままです。藍子は「奥さんを大切にしていたからこそ別れる決断ができなかった」「2年間、みんなが傷つかない方法を考えていた」と必死に釈明しますが、母親は「全く反省していないのね…」と一蹴。ついには、心配する藍子の手を母親がはねのけ、「藍子がどう思ってても私たちは俊さんをもう信用できない」と突き放します。そして母親は、娘の藍子がこれ以上傷つくことのないよう、心から願うように「目を覚ましなさい！ 家族を裏切るような人に、自分が絶対に裏切られないという保証はないのよ…っ⁉」と強く訴えかけるのでした。

見どころ

俊の動揺と藍子の絶句

慰謝料300万円の内容証明を前に、藍子が怒りで書類を握りしめる中、俊が「これ…もしかして、俺のとこにも届いてるのか…？」とヒュッと喉を鳴らすシーンは、彼が自身の行いの報いを受けることに初めて気づいた瞬間です。藍子父にその様子を見られ、慌てて口を手で覆う俊の姿は、彼の自己保身と、目の前の現実から逃げようとする本性を露呈しています。この俊の動揺と、言葉を失う藍子の対比が、略奪婚の代償の重さを際立たせています。

藍子の身勝手な言い分と両親の悲しみ

両親から不倫の事実を突きつけられた藍子が、「今さっき結婚してきたところなんだよ…⁉」「奥さんを大切にしてたからこそ、別れる決断ができなかっただけなのっ」「2年間ずっと、みんなが傷つかないでいい方法を考えててっ」と、必死に、そして身勝手に言い訳をするシーンは、強い不快感を与えます。藍子母が「全く反省していないのね…」と厳しい目を向ける一方で、藍子父が「母さん、奥で休んだ方が…」と気遣う様子は、娘の愚かさに悲しみと疲弊を感じている両親の心情を痛感させます。藍子が自分の行為を正当化しようとするほど、両親の悲しみが深まっていく様が描かれています。

藍子母の切実な忠告と突きつけられる現実

気分が悪そうに頭を抱える藍子母に、藍子が手を伸ばすも「藍子がどう思ってても、私たちは俊さんをもう信用できない…」と冷たく手をはねのけられるシーンは、藍子にとっての最大の拒絶です。「家族を裏切るような人に、自分が絶対に裏切られないという保証はないのよ…っ⁉」と、娘を心から案じる藍子母が、目を覚ますよう強く忠告する言葉は、藍子の「重すぎる現実」を突きつけます。この母の言葉が、藍子の心に響くのか、それとも彼女はこの現実から目を背け続けるのか、重要なシーンです。

▽ 藍子に突きつけられた300万円の慰謝料。俊は自分の立場ばかりを気にしていますが、藍子の両親にはその態度もすっかり見抜かれているようです。娘を心から案じる母は、藍子がこれ以上裏切られ、傷つくことのないように――「目を覚ましなさい」と強く伝えますが……。略奪婚によって掴んだはずの「幸せ」が、高額な慰謝料請求と両親からの深い失望という「重すぎる現実」となって藍子にのしかかります。彼女の身勝手な行動が引き起こしたこの泥沼の状況から、藍子は目を覚まし、自らの過ちと向き合うことができるのでしょうか。