「あんたどこまでバカなの?」略奪婚後、また不倫し妊娠した女の話【キレる義姉】
派遣で働く藍子は既婚者の俊と2年の交際を続け、とうとう離婚が決まり、結婚することになりました。藍子の実家に結婚の挨拶に訪れた俊は、自分のことをバツイチとだけ伝えます。今どき珍しくないと、藍子の両親はあっさり結婚に賛成します。続いて訪れた彼の実家では義両親に歓迎されたものの、義姉からは冷たい視線が……。早くも不穏な空気が漂い始めます。今回は、「『あんたどこまでバカなの?』略奪婚後、また不倫し妊娠した女の話」をお届けします。
あらすじ
俊の実家を訪れた藍子は、義姉から突然「不倫女」と罵られ、絶縁宣言をされてしまいます。しかし、藍子にはなぜ自分がそこまで敵視されるのか理解できません。俊は藍子をかばいますが、義姉の怒りは収まらず、義父母も藍子を擁護する始末。
結局、義姉は怒りを露わにその場を去ってしまいます。車の中で落ち込む藍子に、俊は「姉さんが失礼なだけ」だと慰め、結婚式には出席しない方が良いと提案。それを聞いた藍子は俊に感謝し、自分の行動が正当だと信じ込むのでした。
見どころ
義姉の怒りと藍子の無自覚
初対面の義姉から「不倫女」と罵られ、罪の自覚があるのかと問い詰められる藍子。
しかし、藍子は「罪…? 俊くんを愛したことが?」と内心で疑問を抱き、自分がなぜ怒られているのか全く理解していません。この、藍子の恐ろしいまでの無自覚さが、強い衝撃を与えます。
義父母の擁護と義姉の孤立
義姉が藍子を排除しようとする一方で、義父母は藍子をかばい、結婚式に呼ぶべきだと主張します。「いいお披露目になる」という義父母の言葉に、義姉は「はぁ⁉」と怒りを爆発させ、両親をも呼ばないと宣言します。義姉が一人で真実と向き合い、義父母と藍子の無責任さに憤っている様子が痛々しいほど伝わってきます。
俊の甘い言葉と藍子の冷めた視線
義姉に絶縁宣言され落ち込む藍子を、俊は「気にしなくていい」「姉さんが失礼なだけ」と甘い言葉で慰めます。俊に感謝し、肩に頭を乗せて幸せそうな藍子ですが、その目はどこか冷めており、「どうして人の好意にわざわざ角を立てるんだろ」と、義姉の行動を理解できない様子です。俊に都合よく誘導され、自己を正当化する藍子の姿は、大きな不安を与えます。
▽ 義姉に初対面から「不倫女」と罵られ、絶縁宣言をされた藍子。しかし、彼女は自分が怒られる理由を全く理解できず、俊の言葉に安堵し、自分の行動を正当化してしまいます。義姉の怒りの根源にある、俊と元妻との関係性や、藍子の無自覚な言動は、果たしてどのように彼女自身に降りかかってくるのでしょうか。