こう返せばよかったのか…天然ママのおかげで図々しいママ友が不完全燃焼に終わった話

子どもが幼稚園に通うようになると、ママ友付き合いも始まります。ママという垣根を越えて、本当の友人のように仲良くできる人と出会えると、プライベートでも遊んだり相談に乗ってもらったりできるため、その縁は大切にしていきたいですよね。ただ、ママ友だから仲良くしているだけで、本当は人間性が好きになれない人もいるのではないでしょうか? 今回は、天然ママのおかげで図々しいママ友が不完全燃焼に終わった話をご紹介いたします。
主人公・マリアは、幼稚園の年長さんになる娘・ナナミを育てるごく普通の主婦です。ナナミの通う幼稚園では2人のママ友ができたマリア。一人は年少の頃から仲良くしている天然でかわいらしいレナちゃんママ、もう一人は今年同じマンションに引っ越してきたトモカちゃんママです。3人でランチに行くほど仲が良いのですが、マリアは最近トモカちゃんママの言動にヒヤヒヤさせられることが多いのが気になっています。トモカちゃんママは「生まれたのが男の子じゃなくて本当によかった」「絶対に女の子のほうがいいに決まってるよ」と周りを不快にさせる発言をしたり、幼稚園の先生の噂話をしたりと、マリアは少しずつ苦手意識を抱き始めるようになります。
そんなある雨の日の朝、ナナミを幼稚園に送るために家を出ると、マンションのエントランスでトモカちゃんママに会ったマリア。挨拶を交わした後、「幼稚園に送ろうと思ったらこの雨でしょ?」「うち車ないから、タクシー呼ぼうか迷ってて」と話すトモカちゃんママに「行き先も同じだし送ってこうか?」とマリアが声をかけます。するとこういうときのためにとスマートキッズベルトを持参し、用意周到なトモカちゃんママを見てモヤッとするマリア。さらに帰りのお迎えも乗せてほしそうにするため、仕方なくマリアは帰りも車に乗せてあげることにします……。いつの間にか雨の日の送迎が当然かのようになってしまい、マリアのモヤモヤは募ります。
そんなある日、子どもを送った後に、トモカちゃんママにその日の予定を聞かれたマリア。マリアは会員制のスーパーに行くつもりであると伝えると、トモカちゃんママも「ちょうど私も行こうと思ってたの!」「でも今日雨降ってるし車ないから無理か」と、またしても乗せてほしそうなアピールをしてきます。仕方なく「ついでだし乗ってく?」と誘うとトモカちゃんママは大喜び。さらに勝手にレナちゃんママを誘う図々しさに、マリアは引いてしまいます。
トモカちゃんママは、実は会員証を持っていませんでした。それなのに、買うものリストを作って買う気満々な上に、マリアがいらないものを強引にシェアしようとしたり、買おうとしたものを半分もっていかれたりと、図々しい行動の数々にイラッとしてしまいます。挙句の果てには「使わないものをもらってあげてるんだから、もちろんお金はいらないわよね?」と言われ、マリアの怒りは爆発しそうになります。
一緒に買い物に来たことを後悔するマリアでしたが、トモカちゃんママに「乗せてもらったお礼におごらせてほしいの!」とランチに誘われます。すでに疲れていたため乗り気ではなかったものの、レナちゃんママも同意したためランチに行くことになりました。
しかしランチを終えてお会計のときに、トモカちゃんママはお金を使い切ってしまったと話します。マリアは自分の分を支払い、トモカちゃんママの分はレナちゃんママが立て替えることになりました。トモカちゃんママの行動に、マリアは不信感が募ります。
トモカちゃんママの図々しさに、マリアはもう二度と車には乗せないと決意した次の日、雨は降っていないのに、またしてもマンションのエントランスで待ち伏せをされていました。通り過ぎようとした瞬間、お腹を痛がり始めたトモカちゃんママ。救急車を呼ぼうとしたら全力で止められ、嫌な空気を察したマリアは「送って行こうか?」と声をかけます。すると動けないと言っていたはずなのにコロッと態度を変えたトモカちゃんママは、マリアに送迎を託しました。最初から送らせるつもりだったのかと疑心暗鬼になりながら運転をしていると、後部座席から「ママ、今日推しに会いに行くって楽しみにしてたのに」とトモカちゃんの話す声が聞こえてきてきました。
結局お迎えもマリアが行くことになり、トモカちゃんを家まで送り届けると不在。トモカちゃんママに電話をかけると、病院にいるためしばらく預かってほしいとのことでした。しかし電話の向こうからはなにやら騒がしい音が聞こえてきて、マリアは疑いの目を持たずにはいられません。そして18時頃になってようやく迎えに来たトモカちゃんママは、病院に行ったとは思えない格好で現れて、「困ったときはお互い様だよね!」と言い残してお礼の言葉もなく帰っていきました。
翌日マリアは、朝はマンションの裏から出たり、幼稚園では顔を合わせないように早く帰ったりと、トモカちゃんママと会わないようにしました。しかしお迎え時にトモカちゃんママに会ってしまい、朝送ってもらえなかったことに文句を言われてしまいます。マリアは、トモカちゃんママに、先日レナちゃんママから借りたお金を返したのか聞くと、財布を忘れたと言って濁したためイラッとしてしまいます。
するとトモカちゃんママは、レナちゃんの服を褒めてお下がりを催促するような言い方をし始めて……。
天然なレナちゃんママ





察してもらえず作戦失敗
レナちゃんママの天然が炸裂したおかげで、お下がりをもらおう作戦はうまくいかなかったトモカちゃんママなのでした。勘のいい人ならすぐに何を言いたいのか察してしまいますが、こういうときは天然な人のほうが得をしそうですよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。