「毎日元気で帰ってきてくれるだけですごい」当たり前の毎日を褒めるママ友に驚いた話

口に出しては言わないけれど、出来のいい我が子が自慢な人もいるでしょう。でもそんな我が子より優秀なクラスメイトが現れたら、気になってしまうのが親心かもしれませんね。今回は当たり前の毎日を褒めるママ友に驚いた話をご紹介いたします。
中1の息子と小2の娘・リリを持つ雨宮リカコ。今日はリリの授業参観があり学校に出向きますが、運動会のリレーでリリを抜かした鵜飼桜ちゃんが気になっており、親の顔が見たいと思っています。
授業参観の前に、クラスの中から選ばれた子の作品が飾ってある渡り廊下を見に行きますが、1年生から常連だったリリではなく、桜ちゃんの作品が飾ってあります。驚くリカコに「リリちゃんの作品がないなんておかしい」「ひょっとしてお休みだったとか?」と幼稚園からのママ友たちが嫌味を言ってきます。
売り言葉に買い言葉で、つい桜ちゃんの作品をけなしてしまったリカコですが、怒った桜ちゃんの母・皐月が話しかけてきます。しかし皐月に会いたかったリカコは気にも留めずグイグイ話しかけ、皐月を困惑させたのでした。
いよいよ授業参観がはじまり、皐月の隣に並ぶリカコ。率先して挙手し、全問正解するリリに対し、桜ちゃんはなかなか手を挙げられません。しかし最後に難しい問題に答え、リリと喜んだのでした。
ママ友からリリが優秀だと褒められ、「低学年なんだから最低でも80点以上は当たり前」と発言したリカコ。桜が80点以下を取ることもある皐月はイラっとしますが、さらにリカコから仕事をしていて寄り添う時間がないのに、突然成績が伸びた理由は何なのかと尋ねられます。慣れない1年生の頃と比べ余裕ができ、時間がないながらも親子で一生懸命頑張っている皐月はモヤモヤしたのでした。
毎日リリの勉強や遊びに付き合っているリカコは、「リリができるのは当たり前」と考えています。しかしリリが小テストでミスをし、98点だったと知ったリカコは不満げな表情を見せます。一方の皐月は桜のミスを知っても責めず、笑顔で褒めたのでした。
その様子を見たリリが「ママ私も褒めて?」と言いますが、「リリはまだ低学年なんだから、授業を聞けばこんな問題は簡単に解ける」と返します。しかしその話を聞いていた皐月が、「リリちゃんなりに努力しているはずだから褒めてあげてもいいはず」「親に褒められて嬉しくない子はきっといない」と言います。
一瞬ムッとしたリカコでしたが、最後にリリを褒めた時を思い出せずハッとします。その後リカコに褒められたリリは、「ありがとうママ!」と喜んだのでした。
子どもを褒めるタイミング


リカコから褒められた際、「じゃあ今日のおやつは、リリの好きなマフィンにして?」「ママと一緒に作りたい!」と喜んでいたリリ。







「学校に行くだけでも偉い」
皐月に子どもを褒めるタイミングを聞いたリカコでしたが、想像していたよりも当たり前のことを褒めていて驚いたのでした。でも皐月の言う通り、毎日学校に行くだけでも十分偉いですよね。桜のように大きなケガを経験していたら、なおさら当たり前なんてないのだと感じるでしょう。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。