「お前の娘、俺がもらってやるよ」勘違いおじさんの恐怖の婚活事情【親不孝者】
自分のことを客観視できず、いつまでも若いつもりでいる人というのは男女問わず存在します。今年51歳になる工藤誠もその一人で、以前女性から現実を突きつけられたにも関わらず、懲りずに20代の女性を追い求めているようです。これだけでも既にホラー要素満載ですが、50代の誠の恐ろしさはさらにパワーアップしているようで……。
今回は、そんな勘違いおじさんの婚活事情の中から、すべてを親の責任にする親不孝者の誠をご紹介いたします。
あらすじ
仕事で疲れ切って帰宅した誠を待っているのは、まずい料理と荒れた部屋。同居している父親に料理の改善を求めるも、全く聞き入れてもらえません。それどころか、母親の入院により家事はさらに手抜きになり、外食が増える始末。食費はかさみ、不摂生な食生活で少し太ってしまいます。 ある朝、寝坊して会社に遅刻した誠は、その腹いせを母親のせいにします。見舞いに訪れた病院で、開口一番に文句を言い放ち、家事や身の回りの世話をしない母親を責め立てるのです。早く退院して親の義務を果たすよう冷たく言い放ち、母親の悲しそうな表情にも気づかず、病院を後にします。 帰り道、母親への不満を募らせていた誠ですが、ふと何かを思いつきます。そして、悪い顔でニヤリと笑うのでした。
見どころ
父親への不満爆発と自己中心的な思考
「また惣菜?金が足りないって言うくせに節約する気もないわけ?ったく 毎月5万も出してやってる身にもなってくれよ」疲れて帰宅した誠が、父親の作るまずい料理と惣菜ばかりの食卓に不満を爆発させるシーンです。家事の大変さや父親への感謝の気持ちは一切なく、自分が毎月お金を出していることばかりを主張します。
さらに、「父さんのまずい料理食べさせられるよりはマシだけど…」というセリフからは、実の父親に対する愛情の欠片も感じられません。自分の不満ばかりを口にする、彼の自己中心的な思考が垣間見える場面です。
遅刻の責任転嫁と被害者意識
「くそ…なんで俺がこんなことで頭を下げなきゃいけないんだ こうなったのも全部…母さんのせいだからな」寝坊で会社に遅刻し、上司に謝罪する羽目になった誠。その原因を、起こしてくれなかった父親や、入院している母親のせいにしています。
本来であれば自分の不注意であるはずの遅刻を、他人のせいにするという身勝手さに呆れてしまいます。謝罪しながらも心の中では不満を募らせる彼の、歪んだ被害者意識が露わになっています。
母親への冷酷な言葉と無関心
「とにかく 1日も早く退院して 親の義務を果たしてくれ じゃあ そろそろ行くよ」「え…もう?」「今日はこのことを伝えに来ただけだから」「…」 見舞いに来たにも関わらず、母親の体調を気遣う言葉一つかけず、一方的に自分の不満をぶつける誠。「親の義務を果たしてくれ」という言葉は、入院中の母親に対する思いやりを全く感じさせません。母親が寂しそうな表情を浮かべても気にも留めず、「今日はこのことを伝えに来ただけ」と冷たく言い放ち、すぐに帰ろうとする彼の無神経さに言葉を失います。
▽ 入院中の母親を気遣うどころか、自分の不満をぶつけ、早く退院して自分の世話をするよう迫る誠。彼の自己中心的で冷酷な言動には、ただただ驚愕するばかりです。そんな中、帰り道で何かを企んだ様子の誠。一体彼は何を思いついたのでしょうか。彼の恐ろしい婚活は、一体どこへ向かうのでしょうか……。