「K大卒って本当かな…」親戚の集まりで義母を公開処刑してやった話【夫の見解】
学歴って、時に人を大きく見せる鎧になることもありますよね。でも、本当に大切なのはその人自身が持つ魅力や温かさだったりするのではないでしょうか。今回ご紹介する「K大卒って本当かな…」は、そんな学歴を過剰にアピールする義母と、それに疑問を持つお嫁さんの奈央さんを描いたお話です。またふと始まった義母のK大自慢。うんざりしながらも聞き流していた奈央さんですが、ふとした会話から義母の学歴に疑問を持ち始めます。
あらすじ
自称K大卒の義母は、親戚の集まりで「今どき大学は出て当たり前!」と高らかに語り、特に名門であるK大に通うことが一番だと主張します。その夜、義母のうんざりするような自慢話にぐったりと疲れて帰宅した奈央さんを、夫の正樹は優しくねぎらってくれます。お土産のお菓子を喜んでくれたという奈央さんに、正樹は「母さん、元気だった?」と尋ねます。
そこで、今日の義母の発言を正樹に話すと、「もうミカちゃんの大学の心配してたよ」「そうなんだ、気が早いな」と夫婦で苦笑します。さらに義母がK大が良いと言っていたことを伝えると、正樹は「俺もそんないい大学は出てないってのに…」と困ったように笑います。
そこで奈央さんは、思い切って義母の学歴について探りを入れてみることに。
「け、K大の何学部に通われてたの?」と尋ねますが、自分でも婉曲的な聞き方になってしまったと感じます。しかし、夫の正樹も義母の学部までは詳しく知らない様子。「うーん、文学部だったかな?」「普通の学科だったと思うから、よく覚えてないや」「俺も『大学はK大だった』としか聞いてないし…」。奈央さんは(まぁそうだよね…)と納得しつつも、少し消化不良な思いを抱えるのでした。
見どころ
夫のさりげない優しさ
義母の自慢話に疲弊した奈央さんにとって、帰宅後の夫・正樹の優しい言葉はまさに癒やし。「わざわざ持っていかせてごめんな」。少し申し訳なさそうな表情で話す正樹の言葉と、それに応える奈央さんの笑顔に、二人の温かい関係性が垣間見えます。嫌なことがあった日でも、こうして労わってくれる人がいるって本当に心強いですよね。
夫婦の間の自然な会話
義母の学歴自慢に対する奈央さんの率直な感想に、正樹も共感して苦笑するシーン。「俺もそんないい大学は出てないってのに…」。困ったように笑う正樹の表情からは、飾らない夫婦の日常が伝わってきます。お互いの気持ちを理解し合える、こんな風通しの良い関係性は素敵ですよね。
疑問を抱きつつも言葉を選ぶ奈央さん
義母の学歴に疑問を持った奈央さんが、「け、K大の何学部に通われてたの?」と、少し引きつった笑顔で尋ねる様子は、読者の共感を呼ぶのではないでしょうか。「本当にK大卒なの?」と直接聞くのは気が引けるけれど、真実は知りたい。そんな葛藤が表情からも伝わってきます。
▽ 義母の出身校について、夫の正樹も詳しいことは知らない様子。ただ、義母が母校を誇りに思っていることは理解しているようです。「それでつい色々言いたくなるんだろうね」という正樹の言葉に、奈央さんは納得しかけますが、心の中にはまだ小さな疑問が残っているのではないでしょうか。学歴はあくまでその人の一面。大切なのは、その人がどんな人であるか、ですよね。奈央さんの義母の学歴に対するモヤモヤが晴れるといいですね!