「仕事に行かなくていいからってなまけるなよ。」つわりで苦しむ妻に浴びせた夫の暴言。絶対に忘れない私の反撃
妊娠中、心も体も不安定な時期に、一番理解してほしいはずの夫から心ない言葉を投げかけられた経験はありませんか? 愛する人との間に新しい命を授かった喜びも束の間、つわりの苦しみに耐える日々。そんな時、夫の一言が深く胸に突き刺さり、消えない傷となることも…。今回は、つわりの苦しみを軽んじ、信じられない言葉を放った夫へ、ある女性がささやかな「反撃」をする話をご紹介いたします。
その一言、一生許さない…無理解な夫へ刻む心の誓い
「あれは忘れもしない、私が待望の第一子を授かったときのことです。もちろん、最初は本当に幸せな気持ちでいっぱいでした。でも、その喜びも束の間、想像を絶するつわりに襲われることになったんです。一日中続く吐き気と、鉛のように重い倦怠感…。キッチンに立つどころか、起き上がることさえ困難な日々が続きましたね。心配したお医者様からも安静を指示されて、私は仕事を早めに休職することを決意したんです。
夫は、最初のうちは「大丈夫か?」なんて心配する素振りを見せてくれていたんです。でも、私が家でぐったりしている時間が長くなるにつれて、だんだん彼の態度は冷たいものに変わっていきました。「つわりが酷くて、本当にごめんね…何もできなくて…」と私が力なく謝ると、彼は追い打ちをかけるようにこう言ったんです。
『仕事に行かなくていいからってなまけるなよ』『家にいるなら、ちゃんと家事してくんない?』
あの言葉は、まるで鋭い刃物のように私の心に深く突き刺さりました。ただでさえ先の見えないつらさと孤独感に苛まれていたのに、一番の理解者であり、支えであるはずの夫からの心ない仕打ち…。ショックと深い悲しみ、そして激しい怒りが込み上げてきました。この強烈なストレスは私の体にまで影響して、早産になりました。
幸いにも、その後は治療と安静によって危機を乗り越えて、無事にかわいい赤ちゃんを出産することができましたが、あの時の絶望と夫への不信感は、出産という大きな喜びをもってしても、決して消えることはありませんでした。「あの言葉だけは、何があっても一生忘れない」と、私は固く心に誓ったんです。
そして、私の静かな「反撃」の機会は、産後しばらくしてやってきました。今度は夫がインフルエンザで高熱を出し、数日間寝込むことになったんです。「悪い、なんか食べやすいもの持ってきてくれないか…体が動かせないんだ…」と弱々しく懇願する夫に、私は努めて冷静にこう告げました。
「あら、大変そうね」「病人かもしれないけど、仕事に行かなくていいからってなまけないでよ」と言ってやりました。夫は私の言葉に一瞬固まり、そして何も言えなくなっていました。高熱にうなされながら、重い体を引きずってキッチンまで食事を取りに来る彼の姿を見て、私は心の中で静かに拳を握りました。あの日の屈辱が完全に消えたわけではありませんが、彼が自分の言葉の重みを少しでも理解するきっかけになったのなら、私のささやかな反撃は成功だったのかもしれません」(体験者:30代・女性・主婦/回答時期:2025年4月)
▽ 妊娠、そして出産は、女性にとってまさに命がけの大仕事です。その言葉では言い尽くせないほどの身体的、精神的な負担を理解しようとせず、心ない言葉でさらに傷を深めるなんて、夫として、そして人として到底許されることではありませんよね。
彼女のように、受けた心の傷に対して、自分なりの形で区切りをつけることは大切です。それは相手に同じ苦しみを与えることではなく、自分の尊厳を取り戻し、相手に過ちを気づかせるための一歩。言葉の暴力には、時には毅然とした態度でその言葉の重みを相手に理解させることが、お互いにとって必要なのかもしれません。そして、その経験が、これからのあなた自身を支え、強くしてくれる力となることを願っています。
※Googirlが独自にアンケートを実施し、集めたGoogirl読者様の体験談をもとに記事化しています。