産後でボロボロの私に、「親父が5日くらい泊まりに来るから」と悪びれない夫を助産師さんが一刀両断した話
「まさか、このタイミングで!?」信じられない夫の言動に、心も体もついていかない…。出産という人生の一大イベントを乗り越えた直後、本来なら最もいたわられ、守られるべき時期に、思いもよらない形で追い詰められてしまうなんて、想像しただけで胸が苦しくなりますよね。もしあなたがそんな状況に陥ったら、どうしますか?
今回は、まさにそんな絶体絶命のピンチを、まさかの救世主によってスカッと解決してもらった話をご紹介します。
「義父を5日泊める」
「念願の第一子。それはもう、待ちに待った瞬間でした。ただ、私の場合は帝王切開での出産となり、術後の痛みと戦いながら、数日はベッドの上でほぼ寝たきり。「早く我が子をこの手でしっかり抱きしめたいけど、体が思うように動かない…」そんなもどかしさと、ホルモンバランスの乱れもあってか、情緒不安定になりがちな日々を送っていました。
そんな中、夫が面会に来てくれた時のこと。傷の痛みに耐えながら、少しずつ体も回復に向かっていることを伝えると、夫は「そっか、よかった。順調にいけば、もうすぐ退院だな」と嬉しそう。私も早く赤ちゃんと一緒に家に帰りたいと思っていたので、その言葉に頷きました。すると夫は、まるで天気の話でもするように、こう続けたのです。「あ、退院したらさ、うちの親父が5日くらい泊まりに来るから、よろしくな!」
…え?今、なんて?一瞬、自分の耳を疑いました。帝王切開の傷はまだ痛むし、これから不眠不休の育児が始まるというのに、義父が5日間も泊まりに来る?しかも、悪びれる様子もなく、むしろ「楽しみだなぁ」とでも言いたげな笑顔で。その時です。私たちの会話が聞こえていたのか、カーテンの向こうからベテランの助産師さんがスッと現れました。「あら、〇〇さん(夫の名前)、ちょっといいかしら?」と、穏やかながらも有無を言わせぬ雰囲気で夫をナースステーションの方へ促したのです。
数分後、戻ってきた夫は、先程の笑顔はどこへやら、顔面蒼白。「あの…さっきの親父の件だけど…今回はなしにしてもらうから。本当に、ごめん…」明らかに動揺しながら、小さな声でそう謝ってきました」後から助産師さんにこっそり教えてもらったのですが、「〇〇さん!産褥期のお母さんに無理をさせるなんて言語道断ですよ!ましてや帝王切開の術後で、これから24時間体制で赤ちゃんのお世話が始まるっていう時に、気を遣うお義父様を泊めるなんて、奥様の体をなんだと思ってるんですか!まずは奥様の心と体の回復が最優先。お義父様には、奥様と赤ちゃんが退院されて、ご自宅での生活に少し慣れて、心身ともに落ち着いた頃合いを見計らって、改めてお孫さんの顔を見に来ていただくのが一番ですよ。それまでは、ご夫婦お二人で、新しい生活のリズムをしっかりと作ることが何よりも大切。可愛いお孫さんに会いたいお気持ちは痛いほど分かりますが、今は奥様を全力でサポートすること、それがお父さんになるあなたの最初の、そして一番大事な役目でしょう?」と、みっちり怒られたみたいです(笑)」(体験者:30代・女性・主婦/回答時期:2025年1月)
▽ いやぁ、本当に頼りになる助産師さんですね!まるでスーパーヒーローの登場に、思わず「よく言った!」と拍手を送りたくなった方も多いのではないでしょうか。産後の不安定な時期に、こんな風に自分の気持ちを代弁して、旦那さんをビシッと指導してくれる存在は、まさに女神様。旦那さんも、これで少しは父親としての自覚と、妻への思いやりを持つことの大切さを学んでくれたことでしょう。一番大変な時に寄り添えないなんて、後々まで響きますからね。この一件が、ご夫婦にとってより良い関係を築くきっかけになったのなら、それはそれで結果オーライと言えるのかもしれませんね。これから始まる育児、大変なことも多いけれど、夫婦で支え合って、たくさんの愛情で赤ちゃんを包んであげてくださいね。
※Googirlが独自にアンケートを実施し、集めたGoogirl読者様の体験談をもとに記事化しています。