あの日の裏切り、水に流せなかった…熟年離婚、私の最後の決断
心の奥底にしまったはずの、あの日の記憶。ふとした瞬間に蘇り、胸を締め付ける…。結婚生活も長くなると、「もう昔のこと」と割り切れる出来事もあれば、どれだけ時間が経っても、まるで昨日のことのように思い出されてしまう、決して水に流せない「裏切り」も存在するのかもしれません。もし、あなたにも許せないまま蓋をしている記憶があるとしたら…? これは、そんな過去の傷と向き合い、長い葛藤の末に大きな決断を下した女性の話をご紹介いたします。
積み重なった裏切り、許せないまま迎えた熟年の決断
「結婚して数年経った頃、夫の様子がおかしいことに気付いたんです。問い詰めたら、あっさりと職場の女性との不倫を認めました。頭が真っ白になりましたが、悲劇はそれだけでは終わりませんでした。なんと、私に内緒で多額の借金までしていたんです。そりゃ生活費が苦しいはずだと。さらに、私が独身時代に自分へのご褒美として購入し、大切にしていたブランドのバッグがいつの間にかなくなっていて…問いただすと『金に困って売った』と。あの時の絶望感と怒りは、今でも鮮明に覚えています。
まだ幼かった子どものことを考えると、すぐに離婚という決断はできませんでした。でも、夫への信頼は完全に崩れ去り、愛情なんてどこにも残っていませんでした。ただただ、子どもの父親としての役割を淡々とこなすだけの仮面夫婦。その間も夫が心から反省することはなく、時折見せる開き直った態度に、心の傷は深まるばかりでした。
子どもたちが独立し、自分の人生を改めて考えたとき、どうしても許せない過去の出来事が蘇ってきたんです。『私の人生、このままでいいの?』って。夫の顔を見るたび、あの日の怒りや悲しみが込み上げてきて…。もう限界でした。何十年経っても、心の傷は癒えることなく、むしろ膿んでいく一方だったんです。
離婚を切り出すと、夫は『今さら何を言っているんだ』『誰のおかげで生活できていたと思っている』と、相変わらずの態度。でも、私の決意は揺らぎませんでした。こんな関係を続けることに、何の意味もないと、ようやく気づけたんです」(体験者:50代・女性・パート/回答時期:2025年3月)
▽ 長い結婚生活の中で、許せない出来事があるのは仕方のないことかもしれません。でも、その傷を無視し続けることは、自分自身の心を蝕んでいくだけ。彼女のように、自分の心と向き合い、新たな一歩を踏み出す勇気は、きっとこれからの人生をより豊かにしてくれるはずです。過去の呪縛から解き放たれ、自分らしい笑顔を取り戻す。それこそが、本当の幸せへの道なのかもしれませんね。
※Googirlが独自にアンケートを実施し、集めたGoogirl読者様の体験談をもとに記事化しています。