離婚に応じないモラハラ夫…あらためて「離婚したい意思は変わりませんから」と告げた話

子どもの反抗期は成長の証とも言いますが、あまりに酷い態度には心が疲弊するもの。場合によっては限界を感じ、すべてを投げ出したくなることもあるでしょう。今回は離婚に応じてくれないモラハラ夫に、あらためて離婚したい意思を告げた話をご紹介いたします。
主人公・白河実花子は夫・亜紀人と高校3年生の娘・杏梨、中学3年生の息子の4人暮らしです。最近海成の反抗期が酷く、頭を悩ませています。この日も夕飯の準備をする実花子を手伝う杏梨とは対照的に、「たかがパートのくせにえらそうにすんなよ」とバカにする海成。さらに惣菜に文句を言う姿を見て、かわいかった海成を思い出し複雑な気持ちになったのでした。
もとはといえば亜紀人が実花子をバカにしており、海成まで見下すようになった背景があります。この日は亜紀人が出張、杏梨も卒業旅行で家を空けますが、実花子が熱を出してしまいます。しかしそんな実花子を気遣うどころか、海成は「自分の体調管理くらいしっかりしろよ」「マジ使えねー」と暴言を吐くのでした。
部活から帰宅後、夕飯がないことに腹を立て、実花子を毒親呼ばわりした海成。仕方なく5000円を渡しますが、自分の食べ物しか買ってきません。その姿を見て、妊娠中に自分の弁当しか買ってこなかった亜紀人を思い出し、親子でそっくりだとウンザリしたのでした。
さらに部活のユニフォームのために体調が悪い中洗濯する実花子ですが、彼女・琴美との電話で「母親が仮病で何もしない」「父さんが出張でいないからって好き勝手してる」と言っているのを聞いてしまいます少しは手伝ってほしいと伝えますが、「親ガチャ失敗」と暴言を吐きます。限界を感じた実花子は、「こっちだって子ガチャ失敗してんだよ」「あんたなんかもう捨てちゃいたい」と呟いたのでした。
実花子と言い合いになり、家を飛び出した海成。仕事が早く終わった亜紀人が帰宅しますが、海成が出て行ったと知り実花子を責めます。亜紀人からも「母親失格」と言われ、ビジネスホテルに泊まった実花子。幼い頃の海成と杏梨の写真を眺め、ひとり涙したのでした。
一方の海成は琴美の家に泊まらせてもらいます。そこで父親と琴美が積極的に家事をする姿を見て驚きます。琴美から「お母さんだけに押し付けるのは違う」と言われ、納得できない表情を浮かべたのでした。
実花子が家出したため、職場まで迎えに行った杏梨。事情を聞くためにファミレスに入り、離婚を勧めます。亜紀人のモラハラは海成だけでなく杏梨まで苦しめていたと知った実花子は、離婚を決意します。
翌日海成を送っていたところ、道で亜紀人に遭遇し、自宅にお邪魔することになった琴美。しかし部屋は散らかり放題な上、実花子の悪口を言うふたりの姿を見て、「どうしてお母さんのことそんなに悪く言うの?」と疑問を投げかけます。「父親に養ってもらっているのに、家のこともちゃんとできていないから」と言った海成ですが、琴美から召使いのような扱いをするのはおかしいと正論を返されたのでした。
帰宅した実花子と杏梨は、琴美が来ていることに驚きます。さらに彼女だと知りこれからも仲良くしてほしいと伝えますが、琴美は「海成くんとはお別れしようと思うので」と帰っていきます。慌てて追いかける海成ですが、「悪いけどもう好きじゃないの」とバッサリフラれてしまいます。ショックを受けた海成が家に戻りますが、実花子も別れ話をしていました。杏梨と海成を引き取って離婚したいと言われ、「お前の給料で子どもを養えるわけないだろ」とバカにする亜紀人。養育費は出してほしいと伝えますが、今度は図々しいと騒いだのでした。
実花子からお母さんと家を出ようと言われた海成。しかし「お前なんかもう母親じゃない」と亜紀人を選び、ふたりきりの生活がスタートします。最初はコンビニ弁当を食べていたふたりでしたが、亜紀人が「俺と一緒に住むなら家事をするのはお前の仕事だ」と言い出します。はじめて料理に挑戦する海成ですが焦がしてしまい、亜紀人から暴言を吐かれます。洗濯やお弁当作りもうまくいかず、複雑な思いを抱えるのでした。
「母さんにひどいこと言った」と反省する海成を見て、謝りに行くことを勧めた琴美。祖母から実花子と杏梨の居場所を聞いた海成は、誠心誠意謝罪したのでした。
3人での生活がスタート








「離婚したい意思は変わりませんから」
海成も加わり、3人での生活がスタートしました。ふたりが家事に協力してくれ、生活が落ち着いた実花子。一方の亜紀人は離婚に応じないどころか、久しぶりに会った実花子にモラハラ発言をしたのでした。1人残されても反省すらしない亜紀人と、あらためて離婚したいと思うのは当然ですよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。