立場逆転!?　同窓会でいじめっ子に再会し「勝ったな…」と思った理由【全然面白くないね】

いじめられた経験は、なかなか忘れることができません。いじめっ子を許せない気持ちや、いつか見返してやりたいという思いを抱く人もいるでしょう。今回は、小学校時代の同級生に大切に書いた本を読まれた話をご紹介いたします。

あらすじ

真美が大切に書いた物語を、いじめっ子の理奈たちに見られてしまいます。理奈は真美の物語を馬鹿にするように読み上げ、佐藤と鈴木も一緒になってクスクス笑います。真美の書いた物語を「面白くない」「読む価値もない」とこき下ろした理奈は、真美の目の前でそのノートをゴミ箱に捨ててしまいます。 あまりの仕打ちに泣き崩れる真美。翌日、学校には来たものの、教室に入る勇気が出ず保健室へ向かいます。保健の先生は優しく真美を受け入れ、真美の辛い気持ちに寄り添い話を聞いてくれました。さらに、真美のノートを手に取り、「素敵なお話だ」と真美の物語を肯定してくれたのです。先生の優しさに触れ、真美の心は少しずつ癒されていきます。そして、自分も誰かを救える人になりたいと、密かに願うようになるのでした。

見どころ

理奈たちの執拗な嘲笑と真美の屈辱

理奈たちは、真美が大切に書いたお話をバカにするような口調で読み上げ、仲間とクスクス笑い、「ぜーんぜん面白くないわ」「読む価値もないね」と酷評。そして、真美の目の前でノートをゴミ箱に投げ捨てて去って行きます。このシーンは、理奈たちが真美の最も大切な「心の世界」を執拗に嘲笑し、踏みにじるという、陰湿で残酷ないじめの極致を描いています。真美が泣き崩れる姿と、ゴミ箱に捨てられたノートの描写が、彼女が受けた深い屈辱を物語っています。

保健の先生の温かい受容と肯定

ノートをゴミ箱に捨てられ、心に深い傷を負った真美は、翌日教室に入る勇気がなく保健室へ逃げ込みます。保健の先生は、そんな真美を優しく受け入れ、辛い話を聞いてくれます。そして、真美の汚れたノートを手に取り、「小川さんのお話、素敵じゃない」「先生はここが好きだな」と具体的に褒め、真美の創造性や努力を心から肯定します。この保健の先生の温かい言葉は、真美の傷ついた心を癒やし、再び自分を肯定できるきっかけとなる、感動的なシーンです。

真美に芽生えた「救う人」への憧れ

保健の先生の言葉によって心が楽になり、重たかった心から何かが抜けていくような感覚を覚える真美。「私もこうして誰かを救える人になってみたいかも…」と、新たな夢を抱き始めます。このモノローグは、いじめの被害者として苦しんでいた真美が、自分を救ってくれた先生の姿に感化され、将来の目標を見出すという、彼女の大きな成長を示しています。絶望の淵から立ち上がり、未来へと目を向ける真美の姿は、希望を与えます。

▽ いじめという理不尽な暴力にさらされ、心に深い傷を負った真美。しかし、保健の先生の温かい支えによって、真美は少しずつ立ち直り、新たな希望を見出すことができました。こちらは、いじめの辛さだけでなく、人の優しさや思いやりがどれほど大切かを教えてくれる話でしたね。