「もう彼女妊娠させて逃げたらダメだよ?」中学生で妊娠した人の話【私が育てる】

まだ学生同士にもかかわらず、妊娠してしまった人もいます。このような場合、多くは女性だけに大きな負担がかかります。今回は、そんな若すぎる妊娠が引き起こす現実を描いた話をご紹介いたします。
あらすじ

4Dエコーで胎児の笑顔を見て、お腹の子を愛しく思い「この子に会いたい」と強く願った中学生の杏奈。しかし、母・智美は娘の将来を案じ、里親制度のパンフレットを差し出し、「出産したら、子どもを里子に出しなさい」と告げます。
智美が育児の厳しさを説得するも、杏奈は「私にはこの子しかいない」「この子がいたら頑張れる」と強く拒否。智美がシングルマザーとして自分を育てたことを引き合いに出し、涙ながらに「この子を私に育てさせてください!」と懇願するのでした。
見どころ
智美の苦渋の決断と親心

杏奈が帰宅すると、母・智美は里親制度のパンフレットをテーブルに置き、「出産したら、子どもを里子に出しなさい」と告げます。智美が、杏奈に普通の青春を送り、大学に行ってほしいと願う言葉は、娘の将来を案じる母親の深い愛情と、苦渋の決断。望まぬ妊娠という困難な状況で、親が子どものために最善の道を模索する親心ですね。
杏奈の成長

智美から里親を勧められた杏奈は、「私…この子を自分で育てたい」と強く拒否します。エコーで見た赤ちゃんの顔が可愛くて離れられないと訴える杏奈に、智美は育児の厳しさを説きますが、杏奈は「お母さんは、離婚して私を一人で育てることになって後悔してる?」と問いかけます。そして「この子がいたら、きっと私も頑張れる」と、これまでの一方的な反抗とは違う、自立した強い意志を見せるのでした。
杏奈の覚悟と懇願

「出産して、高卒認定の資格を取ったら、就職してちゃんと家にお金も入れる。だからお願いします。この子を私に育てさせてください!」と、智美に頭を下げて懇願します。この言葉は、杏奈が自身の行動に強い責任感を持ち、母親として自立していく覚悟を示しています。まだ幼い杏奈が、愛する子どものために苦難の道を選ぼうとする姿が描かれています。
▽ 10代で出産や育児をするって簡単なことではないですよね……。それでも、お腹を痛めて産んだ子どもと引き離されるなんて、すぐに受け入れられることではありません……。