結婚をチラつかせて支配しようとする彼氏へ ~私、そんなに安くないんで~【モヤっと彼氏登場】
誰もが一度は経験する就職活動。もし、そこで自分の夢を諦めることになったら、あなたはどうしますか? そして、そんな心に隙ができたときに現れたのが、あなたを「結婚」で縛りつけようとする彼氏だったら?
今回ご紹介するのは、夢破れ、自己肯定感が低くなってしまった主人公・春香が、そんなモヤモヤする彼氏との関係に直面する話をご紹介いたします。果たして春香は、彼の支配から抜け出し、自分らしい幸せを見つけることができるのでしょうか。
あらすじ
主人公の菅野春香は、エリマラ不動産で事務員として働いていました。かつてプロダクトデザイナーになる夢を抱き、美大で学んでいましたが、就職に失敗し、現在の会社に就職しました。しかし、ここでは重要な業務を任されず、お茶汲みなどの雑務をこなす日々。スキルアップも望めない現状に、春香はため息ばかりです。
そんな彼女に、開発事業部のエリート社員である天堂純也が声をかけます。社内では秘密の交際をしている二人ですが、純也は春香に対して「会社では天堂さんと呼べ」「誰かにバレたら困る」と釘を刺し、夕食に誘う際も「誘ってやろうか?」と上から目線です。春香は、そんな純也の態度にモヤモヤしながらも、自分なんかと付き合ってくれているのだから仕方ない、と諦めにも似た感情を抱くのでした。
見どころ
夢を諦めた春香の現実と葛藤
かつてプロダクトデザイナーを夢見て美大で学んだ春香が、今は事務員として雑務に追われる日々。「コーヒーと日本茶だけは上手に淹れられるようになったから、お茶汲みしか能力ないって言われても当たり前か(笑)」という自嘲気味なセリフからは、彼女の諦めと悲しみがにじみ出ています。
事務員への差別的な態度
春香に対し「事務員なんてお茶を淹れるくらいしか能力ないんだから黙って言うこと聞いてればいいのよ」と言い放つ先輩の言動は、事務職に対する偏見と、あからさまなパワハラともとれます。しかしここしか内定がもらえなかった春香はぐっと耐えるしかなかったのでした。
彼氏・純也の「上から目線」な言動
社内恋愛を秘密にしているとはいえ、なんだか傲慢な態度の彼は支配的な性格をうかがわせますね。そして自己肯定感の低い春香が、そんな彼の態度を「仕方ない」と受け入れてしまう様子は、少しモヤモヤしてしまいます。
▽ いくらイケメンでエリートでも、純也のような言い方をする彼氏には、誰もが疑問を抱くことでしょう。しかし、自己評価の低い春香は、そんな現状を「仕方ない」と諦めモードで受け入れています。夢を諦め、日々の雑務に追われる中で、さらに支配的な彼氏との関係に悩む春香。彼女がこの状況をどのように打破し、自分自身を大切にできるようになるのでしょうか。