繊細な娘に嫌われたくない母親…「イジイジするなんて私らしくない」と覚悟を決めた話
彼氏ができると幸せな反面、新たな悩みが生まれるもの。特に自己評価が低い人ほど、偉そうな男性と付き合ってしまうのはあるあるかもしれません。今回は繊細な娘に嫌われたくない母親が覚悟を決めた話をご紹介いたします。
就活に失敗し、夢を諦めた春香は不動産会社で事務員をしています。社内きってのエリート・純也と職場恋愛をしていますが、春香が地味で純也の好みではないからという理由で交際はオープンにしていません。日頃から春香に高圧的な態度をとる純也は、春香が上司から褒められることも面白くないようです。
そんなある日、純也は部長から大阪本社への栄転話を持ちかけられます。部長から「彼女がいるなら結婚して一緒に大阪へ行くのはどうだろう?」と言われた純也は勝手に春香の顔を思い浮かべますが、大人しくて控えめな春香を良き妻になりそうと思う反面、地味で恥ずかしいと考えます。純也が母親に本社勤務と春香の話をしたところ、「彼女に会わせてほしい」と言われました。春香は純也から「母さんの答えによっては結婚してあげてもいいと思ってる」「地味で平凡な上に母子家庭ってハンデまで抱えてるんだから、並大抵の努力じゃ母さんに認めてもらえないぞ」と上から目線な発言をされます。そもそも結婚なんて考えていない春香はそう伝えますが、純也は理解してくれません。帰宅後、春香は母・圭子に今回の件を伝えますが、上から目線な純也に激怒します。そして圭子は純也にハッキリ言い返さない春香にもイライラするのでした。「純也さんは私なんかとはレベルが違う」と自分を卑下する春香に、圭子は「子どもがバカにされるのは親をバカにされるのと同じ」「言われっぱなしでヘラヘラして、一番悪いのは春香」と怒ります。その言葉にカチンときた春香は「たったひとつの夢も諦めて、やりたくない仕事をしている私の気持ちなんかわからない」と言い返し、高校時代の元恋人でゲイの太郎に電話で話を聞いてもらいます。
太郎に話を聞いてもらい少し冷静になった春香は、明るくて誰からも好かれる圭子に嫉妬や劣等感を抱いていることに気づきます。親子ゲンカから1週間が経った春香は、圭子に純也と母親の3人で食事をすることを伝えます。その話に不安になる圭子でしたが、再び春香の劣等感を刺激したくないと飲み込むのでした。そんな圭子は職場に着いても、春香のことが頭から離れないようで……?
職場でも春香を心配する圭子
イジイジするなんて私らしくない
春香を心配する圭子を見て、姉のように慕う人生の先輩が「思うようにしてみたらいい」と声をかけてくれました。元々はやって後悔するタイプなのに、娘のことになると躊躇してしまう圭子なのでした。それだけ春香を大切に思っていることがわかりますね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。