このままじゃ一生子どもを抱けない？　義母に子どもを奪われた話【ベビーモニター】

孫を溺愛する義母に子どもを奪われ、さらに夫が味方になってくれない状況に追い込まれた主人公・鈴。今回は、そんな絶望的な状況に直面した彼女が、愛する息子を取り戻すため奮闘する話をご紹介いたします。

あらすじ

警察署で、義母の和江のスマホを取り上げた弁護士の今瀬が、電話越しの拓真に声をかけます。今瀬は、鈴の亡き父の後輩だと名乗り、鈴から連絡を受けていたこと、そして偶然近くに滞在していたため、拓真たちの状況を調べて駆けつけられたと告げます。今瀬は、離婚はまだ成立していないこと、陽翔は鈴と帰宅しても問題ないことを確認し、電話が警察にも聞かれていることを伝えます。さらに、「リサさんとの証拠もしっかりありますので」と、拓真の不倫の証拠を突きつけ、録音された不倫の会話や、出張と偽ってホテルに滞在していたことまで暴露。拓真が動揺する中、鈴の声が聞こえ、「どうしてこんな音声が、って思ってる？寝室にはベビーモニターが置いてあるの」と、淡々と告げるのでした。

見どころ

今瀬弁護士の的確な状況整理とプレッシャー

弁護士の今瀬は、電話越しに拓真に対し、離婚が成立していないこと、陽翔が鈴と帰宅しても問題ないことを確認します。さらに「こちらスピーカーにして警察の方にも聞いてもらっていますので…」と、拓真が警察に監視されている状況であることを告げ、心理的なプレッシャーをかけます。この今瀬弁護士の的確な状況整理と、冷静かつ有無を言わせない雰囲気は、鈴の強力な味方として、話に大きな転換点をもたらします。

「リサさんとの証拠」と不倫の露呈

今瀬弁護士が、拓真の不倫相手「リサさん」の名前を出し、「証拠もしっかりありますので」と告げるシーン。そして、自身のスマホから録音された拓真の「結婚できるから大丈夫だよ、リサ」「彼女を2年以上も待たせてる」といった不倫の会話が再生されると、拓真は驚愕し、顔を青ざめます。

ベビーモニターが暴く「真実」と拓真の自業自得

拓真が「こんなものがなんで…」と動揺する中、鈴の声が聞こえ、「もう忘れちゃってるんだろうけど、寝室にはベビーモニターが置いてあるの」「音声と一緒に動画を録画してくれるものがね」と淡々と告げるシーン。このベビーモニターの存在は、拓真がこれまで無自覚に行ってきた悪行の全てが記録されていたという、衝撃的な真実を暴き出します。彼の不誠実な行動が、自らの手で証拠を残すという皮肉な結果となり、拓真が陥った窮地は、まさに自業自得であることを明確に示しています。

▽ イライラして詰めが甘くなったあの夜の発言を、拓真はかなり悔やんでいるでしょうね。陽翔の様子を監視するためだったベビーモニターが、まさか夫の不貞の証拠を掴むことになるとは、皮肉なものです。