「お金はかかって当たり前！元港区女子の専業主婦が落ちていくまで」【愛はお金で買える？】

かつて港区女子として華やかな生活を送っていた梨花は、柊真と別れて半年後に出会った慶太郎とスピード結婚。タワマンに住み、可愛い娘の紗菜にも恵まれ、何不自由ない生活を送っているはずでした。しかし、４年ぶりに再会した元カレの柊真との再会が、彼女の心に小さな波紋を広げます。
優しい夫、理解のある義両親、そしてベビーシッターまでいる環境で、満たされない何かを抱える梨花。今回は、そんな彼女の「お金はかかって当たり前！元港区女子の専業主婦が落ちていくまで」の話の中から愛はお金で買える？話をご紹介します。

あらすじ

昨夜の飲みすぎで頭痛に悩まされる梨花は、娘の紗菜に朝食をウーバーイーツで済ませようと声をかけます。リビングへ向かうと、出張中の夫・慶太郎がなぜかそこに。「出張は？」と驚く梨花に、慶太郎は先方の都合で切り上げになったと説明します。
少し疲れた様子の慶太郎を労う梨花でしたが、心の中では昨日会った柊真のことが頭をよぎります。そんな梨花に、慶太郎はたくさんのお土産を差し出しました。高級そうな焼き菓子やチョコレート、マカロンなど、一目で高価だとわかる品々です。喜ぶ紗菜を微笑ましく見ながら、梨花は慶太郎に感謝を伝えます。慶太郎もまた、いつも紗菜の世話を任せていることを梨花に詫びるのでした。そんな夫を愛していると思いつつ本当は彼が稼ぐお金が好きな梨花。しかしそれは慶太郎も自負しつつあるようで、女性用の高級風俗を進めてくるなど、夜の事情まで気にかけてくれてるよう。彼女にとって、愛はお金で買えるものなのかもしれません。

見どころ

突然の帰宅とお土産

出張から明日帰ってくるはずだった慶太郎が、紗菜の面倒を見てくれていました。少し疲れた表情ながらも、梨花と紗菜のためにたくさんのお土産を用意しているところに、彼の優しさが垣間見えます。

言葉の裏に隠された感情

「当たり前のことだよ。あなたはお仕事頑張ってね」と夫に寄り添いながらも、心の中で「彼の稼いでくれるお金を……ね」と呟く梨花。さらに、「男としてじゃないことは、夫の方が理解してる」らしいのですが、少し寂しい気もします。

慶太郎に気遣い

慶太郎は梨花に女性用の高級風俗を勧めていました。「歳が離れてるから…言いにくいこともあると思うんだ。浮気じゃなければそれでいいから」という彼。慶太郎なりに梨花を大切に思っている気持ちが伝わってきますね。

▽ 忙しい出張の合間にもお土産を買ってきてくれる慶太郎は、梨花や紗菜への気遣いを忘れない優しい夫です。さらに、夫婦間のデリケートな問題にも理解を示そうとする彼の姿勢は、一見すると理想的な夫像に見えます。お金に不自由のない生活を送る中で、梨花は何を求め、どこへ向かっていくのでしょうか。