「私は完璧」SNSに憑りつかれた女性を襲った悲劇【大好きな親友】

SNSで華やかなインフルエンサー生活を送るリオ。しかし、突如現れた謎のアンチアカウント「無名」の存在に心を深く蝕まれていきます。もしかしたら、「無名」の正体は、リオのことをよく知る人物なのかもしれない……。
今回は、そんな不安に苛まれるリオを描いた「『私は完璧』SNSに憑りつかれた女性を襲った悲劇」の中から「大好きな親友」のことについてご紹介します。

あらすじ

相次ぐアンチコメントに精神的に追い詰められるリオ。「無名」の正体は一体誰なのか？疑心暗鬼になる中、大学時代の友人であるエリやミサキの顔が頭をよぎります。
「これが原因でフォロワーが減ってしまうかも…」「また地味なOL生活？いや！絶対に無理！」と焦燥感に駆られたリオの部屋に、突然チャイムが鳴り響きます。ドアを開けると、そこに立っていたのは親友の華乃でした。満面の笑みで手を振る華乃の姿に、リオは先ほどの不安そうな表情から一転、喜びで顔を輝かせます。華乃は銀座で両親と食事をした帰りだと話し、お土産のシャンパンを差し出しました。リオにとって華乃は、誰よりも大切な親友であり、一番の理解者なのです。

見どころ

募る疑心暗鬼

「私を知ってる誰かが 私を陥れようとしてるってこと？」と、リオは頭を抱え、不安そうな表情で呟きます。SNSでの中傷に深く傷つき、誰が裏で糸を引いているのかと考え込む姿は、見ているこちらも悲しい気持ちになります。「誰よ！ 私を知ってるなら コソコソとアンチコメなんて書いてないで 堂々と言いに来なさいよ！」という言葉には、リオの隠された怒りと孤独が滲み出ています。

親友の思いがけない訪問

追い詰められたリオの元に思いがけず現れた華乃。「やっほー、リオ！ どうしても会いたくて来ちゃった」と、明るくかけられるその言葉は、リオにとって一筋の光のように感じられたことでしょう。それまでの張り詰めた空気から一変、親しみやすさに満ちた華乃の笑顔は、安堵感を与えてくれます。

大学時代からの強い絆

雪の上で尻もちをついた華乃に、リオが手を差し伸べる大学時代の親しみやすい光景が描かれています。「あなた、本当にスノボが上手だね よかったら教えてくれない？」「私、神崎華乃っていうの 友達になろうよ」と、華乃の方から積極的に声をかけたことが語られます。キレイで親しみやすい華乃に内心憧れていたリオにとって、この言葉はどれほど嬉しかったでしょうか。「天にも昇るほど嬉しかったのを 今でも鮮明に覚えている」というリオは、二人の強い絆を物語っています。

▽ 不安に押しつぶされそうになっていたリオの家に、親しみやすい親友の華乃が思いがけなく訪れました。華やかな笑顔でシャンパンを手土産に現れた華乃は、リオにとって希望の光となるのでしょうか。