「やっぱり彼は運命の相手」――婚約者から元カレを略奪しようとした話【二度と会わないと念書を書け】
思いを止められず蒼真に会いに行ってしまった千夏。気持ちが高まった二人は思わず抱き合いますが、突然シャッター音が聞こえて……?今回は、二人の抱擁が婚約者に目撃され、泥沼の展開へと発展していく話をご紹介いたします。
あらすじ
蒼真との抱擁の瞬間、シャッター音が響き渡り、婚約者の美月が鬼の形相で立っていました。蒼真と千夏は慌てて離れ、美月は「どういうことか説明してもらおうじゃない。写真はバッチリ撮らせてもらったから」と詰め寄ります。蒼真がなだめようとするも、美月は周囲の視線に気づき、カフェで話すことを提案。カフェで向かい合った美月は、千夏に「もう二度と橘蒼真と連絡を取らない、二度と会わない」という念書を書くよう要求します。蒼真が口を挟もうとすると、美月は彼を黙らせ、千夏に「あなたのせいで婚約破棄だなんてことになったら、一生かかっても払えないくらいの慰謝料を請求する」と脅し、念書を書くよう迫ります。千夏が動揺し蒼真を見ると、美月は「なに人の男見てんのよ…ッ!泥棒猫のくせにッ!」と怒鳴りつけ、千夏は縮こまるのでした。
見どころ
美月の「鬼の形相」と決定的な証拠
蒼真と千夏が抱き合っている現場を、スマホを向けて「鬼の形相」で立っていた美月。「写真はバッチリ撮らせてもらったから」と告げる美月の言葉は、彼女が二人の不貞行為の決定的な証拠を握っていることを示しており、強い衝撃を与えます。美月の怒りと、蒼真と千夏の慌てふためく様子が対照的に描かれ、このシーンが彼らの関係の終焉を告げるものであることを明確にしています。
美月の「支配」と蒼真の「無力」
カフェでの話し合いで、美月が千夏に念書を書くよう要求すると、蒼真は「そんな念書とか…!そこまでしなくても」と口を挟もうとします。しかし、美月は蒼真を「黙っててちょうだい。口を出せる立場じゃないでしょ」と睨みつけて一蹴します。このシーンは、美月がこの状況において圧倒的な優位に立っており、蒼真を完全に支配していることを示しています。蒼真が美月の言葉に逆らえず、無力な姿を見せることで、彼の情けなさを痛感することでしょう。
美月の容赦ない脅迫と千夏の絶望
美月は千夏に対し、「もう二度と橘蒼真と連絡を取りません」「二度と会いません」という念書の内容を突きつけます。さらに、「あなたのせいで婚約破棄だなんてことになったら、一生かかっても払えないくらいの慰謝料を請求するから。その前に大人しく念書を書いたほうがいいでしょう?」と、容赦ない言葉で千夏を追い詰めます。千夏が動揺し、蒼真を見ると、美月は「なに人の男見てんのよ…ッ!泥棒猫のくせにッ!」と怒鳴りつけ、千夏はビクッと縮こまります。この美月の言葉は、千夏が抱く淡い期待を完全に打ち砕き、彼女を絶望へと突き落とす、痛烈な宣告となります。
▽ 抱き合っている現場を美月に見られてしまった蒼真と千夏。もし婚約破棄になったら一生かかっても払えない慰謝料を請求されることを思うと諦めて念書を書くことも大事なのではないでしょうか。