「やっぱり彼は運命の相手」――婚約者から元カレを略奪しようとした話【対照的なふたりの女性】
SNSで元カレ・蒼真の動向をチェックし、ついに同じジムへ通い始めた千夏。「運命の相手はやっぱり彼しかいない!」とばかりに、積極的にアプローチを仕掛けようとしています。今回は、そんな千夏の積極的な行動と、それに対する蒼真の複雑な心境が描かれる話をご紹介します。果たして、千夏の想いは蒼真に届くのでしょうか…?
あらすじ
ジムでトレーニング中の千夏に、偶然声をかけてきた蒼真。千夏は勇気を出して、トレーニング後の食事に誘ってみます。しかし、蒼真は申し訳なさそうな表情で、婚約者である美月のことを理由に誘いを断ってしまうのでした。美月と同棲はしていないものの、帰宅後の連絡がルールになっていると聞いた千夏は、笑顔で引き下がるものの、心の中では焦りを募らせます。
一方、蒼真は偶然の再会に驚きつつも、千夏の変わらない笑顔に癒やしを感じていました。帰宅後、美月に連絡をするも、すぐに返信があり「何か変わったことなかった?」と探るようなメッセージが。千夏との遭遇を隠し、「いつも通りだよ」と返信する蒼真でしたが、美月の束縛が強まっていることに気づき、少し息苦しさを感じ始めていました。そんな中、ふと千夏の明るい笑顔を思い出す蒼真。美月とは違う千夏の魅力が、彼の心に小さな波紋を広げていくのでした。
見どころ
積極的なお誘い
せっかく蒼真と再会できた千夏は、勇気を出して食事に誘います。「せっかくだからね、ジムのあとにごはんでもどうかなって思って」「良ければ一緒に行きたいな」という言葉には、彼の気持ちをもう一度自分に向けたいという強い思いが感じられます。少し上目遣いで、期待を込めた表情が印象的です。
婚約者の存在
千夏の誘いに対し、蒼真は少し戸惑った表情を浮かべ、「ごめん!」「帰りが遅くなると美月が心配するんだよ」と、婚約者の存在を理由に断ります。申し訳なさそうな彼の表情からは、千夏への気遣いと、婚約者への責任感のようなものが垣間見えます。千夏が一瞬見せる悲しそうな表情も、切ないですね。
対照的なふたりの女性
美月からの「何か変わったことなかった?」というメッセージに対し、蒼真は「特にいつも通りだよ」と返信します。このやり取りから、美月の束縛気質な一面が見えてきます。一方、千夏は蒼真の状況を理解し、笑顔で身を引くなど、対照的な女性として描かれています。蒼真がふと千夏の笑顔を思い出すシーンからは、そんな彼女の明るさに惹かれている様子がうかがえます。
▽ 蒼真は、婚約者である美月の束縛に少し窮屈さを感じ始めているのではないでしょうか。そんな中、再会した千夏の明るく飾らない笑顔は、彼にとって一種の癒やしとなっているようです。この対照的な二人の女性の間で、蒼真の気持ちは揺れ動くのでしょうか。