「やっぱり彼は運命の相手」――婚約者から元カレを略奪しようとした話 【元カレのSNS発見】

結婚式の二次会で偶然再会した元カレの蒼真。素敵な婚約者の隣で微笑む彼を見た瞬間、千夏の心は激しく揺さぶられます。「やっぱり、蒼真が私の運命の人…」そんな思いが募り、彼女は蒼真を取り戻したいと強く願うのです。千夏の心の葛藤と、彼女が起こした小さな行動とは？

あらすじ

看護師として働く千夏は、先日出席した結婚式で、大学時代の恋人だった蒼真と再会します。4年前に別れて以来、連絡を取ることもなかった二人。しかし、新郎の友人として参列していた蒼真には、美しい婚約者の姿がありました。 それでも、千夏の中で蒼真への想いは再燃します。結婚式の翌日、蒼真から返信を受け取った千夏は、その言葉に一縷の望みを託します。「そのうちまた」という言葉を、ただの社交辞令ではないと思いたい。過去の楽しかった日々が思い出され、どうしても蒼真を諦めることができないのです。
同僚とのランチタイム。結婚式の話題で盛り上がる中、千夏は心の中で蒼真との思い出を重ね合わせます。彼の容姿、学歴、仕事……全てが理想的だった蒼真。あの頃の二人に戻れたら、どんなに幸せだろうか。そんな思いが募るばかりです。
そんな中、千夏は衝動的に蒼真の名前をネットで検索してしまいます。これまで彼の情報を避けてきたにも関わらず、どうしても彼の今を知りたい。そしてついに、蒼真の会社のインタビュー記事とSNSアカウントを見つけるのです。仕事が終わったらゆっくり見よう――そう心に決め、千夏の胸には新たな期待が膨らみ始めるのでした。

見どころ

再び繋がったメッセージ

結婚式の翌日、忙しい病院勤務での休憩中、千夏は昨夜蒼真に送ったメッセージへの返信がないかスマホを開きます。画面に表示されたのは、「そうだな、またそのうち」「俺も久々に顔が見られて嬉しかったよ」という蒼真からの短いメッセージ。「また…そのうち…」。この言葉に、千夏は喜びと同時に、もどかしさを感じています。ただの社交辞令ではないはず。ほんの少しの期待を抱いてしまうのです。

募る想い

同僚たちの結婚式の話題を聞きながら、千夏は心の中で蒼真への想いを募らせます。「結婚相手にスペックが重要だとは思ってないけど……でも、蒼真なら……」。そう思った瞬間、彼女の脳裏には、優しくて少し照れたような笑顔の蒼真の姿が鮮やかに蘇ります。
頭が良くて、大手企業に勤めていて、何よりかっこいい。もし彼が自分のところに戻ってきてくれたら、きっと今以上に幸せになれるはず――そんな淡い期待が、千夏の心を締め付けます。

元カレのSNSを発見！

同僚からの合コンの誘いを断り、一人になった千夏。いてもたってもいられずスマホで検索したのは、ずっと避けてきた元カレの名前「橘蒼真」。どうしても彼のことを知りたかったのです。そしてついに、蒼真の会社のインタビュー記事とSNSアカウントを見つけます。高鳴る胸を抑えきれない千夏。彼の日常を覗き見ることができるかもしれない、その事実に心が躍り始めるのです。

▽ 運命の相手だと信じる蒼真への気持ちが再燃し、彼のSNSを見つけてしまった千夏。一途な想いは時に暴走してしまうこともありますが、彼女の行動からは、蒼真への強い気持ちがひしひしと伝わってきますね。再会によって動き出した二人の関係は、果たしてどのような展開に、また千夏の積極的なアプローチが、彼の心に再び火をつけるのでしょうか。