「やっぱり彼は運命の相手」――婚約者から元カレを略奪しようとした話【婚約者からのけん制】
再会は突然に。友人の結婚式の二次会で、忘れられなかった元カレ・蒼真と運命的な再会を果たした千夏。しかし、喜びも束の間、蒼真の隣には美しい婚約者・美月の姿が……。「やっぱり彼は運命の相手」――婚約者から元カレを奪おうとする千夏の、複雑な感情が渦巻きます。
あらすじ
3年ぶりに再会した蒼真と、変わらぬ笑顔で言葉を交わす千夏。まるで昔に戻ったかのような会話に、「これは運命だ」と感じずにはいられません。しかしそのとき、蒼真の婚約者・美月が二人の前に現れます。穏やかな笑顔で挨拶する美月でしたが、一瞬だけ見せた冷たい表情に、千夏は息を呑みます。蒼真と腕を組み、指には光り輝く婚約指輪。
千夏はその場にいられず、思わず会場を飛び出します。それでも彼への想いを断ち切れない千夏は、深夜、蒼真に連絡を取る決意を固めるのでした。
見どころ
運命の再会
まさかこんな場所で、もう一度彼に会えるなんて――。結婚式の喧騒の中、笑顔で語り合う千夏と蒼真の姿は、まるで映画のワンシーンのよう。再会の空気感や、かつての想いがにじみ出るやり取りに、読者も引き込まれることでしょう。
婚約者の登場
幸せなひとときを打ち砕くかのように登場した蒼真の婚約者・美月。「婚約者」という言葉に千夏の心は揺さぶられます。一瞬だけ見せた無表情とも冷淡とも取れる美月の目線が、今後の波乱を予感させ、緊張感を高めます。
届かない想い
「やっぱりまだ蒼真が好き」――心の奥に押し込んでいた想いがあふれ出す千夏。3年間忘れられなかった彼との再会に、再び火がついてしまいます。しかし、蒼真の隣にはもう他の誰かがいるという現実。「どうして今、彼の隣にいるのが私じゃないの?」と千夏の胸の叫びが、切なく、読者の心にも深く響きます。
運命的な再会を果たしたものの、蒼真にはすでに婚約者がいた――。美月の登場によって、千夏の恋は早くも厳しい局面を迎えます。それでも想いを断ち切れない千夏。彼女の想いは蒼真に届くのでしょうか?これから千夏がどんな行動に出るのか、目が離せません。