ダメ夫って自覚ある…? 夫が頼りにならなすぎて話にならない件【やっと気が付けた】
「メシが冷めるのって、テンション下がるわ…」
仕事を理由に家事を手伝わず、妻の不満を見て見ぬふりしてきた夫が、たった一皿の冷めたランチで、ようやく気づいた“当たり前”の尊さ。
今回ご紹介するのは、すれ違い続けた共働き夫婦が、ある食事をきっかけに関係を見つめ直す話です。
日々の小さな無関心が積もり積もって、気づいたときには妻の心はもう離れていた――そんな現実に直面した夫の遅すぎた“気づき”が、胸に迫ります。
あらすじ
共働き夫婦の佐奈と卓也。佐奈は毎日、家事と育児に追われる中、食事くらいはゆっくりと座って温かいものを食べたいと願っていました。しかし、夫の卓也は仕事が忙しいことを理由に家事を手伝うことはほとんどなく、佐奈の訴えも聞き流していました。
ある日、佐奈は楽しみにしていたオムライスを卓也のせいで冷めてしまい、ついに実家へ帰る決意をします。「私もあなたと同じで、冷めた食事は嫌です。それが理解できないなら、もう戻りません」とメッセージを送ると、ようやく事の重大さに気づいた卓也は慌てて謝罪しますが……。
見どころ
冷めたトンカツへの落胆
楽しみにしていたトンカツ定食が冷めていた時の、卓也のなんとも言えない表情。「…全部冷めてる」という心の声が、彼の落胆ぶりを物語っています。揚げたてを食べたかったというささやかな願いが叶わなかったことへの残念な気持ちは、きっと多くの人が共感できるのではないでしょうか。
佐奈の気持ちへの想像力
冷めたトンカツを食べるという経験を通して、卓也は初めて佐奈が毎日感じていたであろう気持ちに思い至ります。「あれ、もしかして佐奈は毎回こういう気持ちだったのか? 一日三食、毎日…」。この瞬間に、彼は長年連れ添った妻の苦労をようやく理解し始めるのです。
突き放す佐奈の決意
実家にやってきた卓也に、佐奈は冷静にこれまでの不満をぶつけます。「私は何度も伝えてきたよね」「私の誕生日ですら自分のコーヒーを優先してたわよね」。言葉の一つひとつに、彼女の我慢してきた思いと、もうこれ以上同じことを繰り返したくないという強い決意が表れています。
▽ 仕事の電話で冷めた食事を体験した卓也が、ようやく佐奈の気持ちに気づくという展開は、「もっと早く気づいてあげて!」と共感と苛立ちが入り混じる瞬間でしょう。
しかし、長年の鈍感さに気づき、反省の言葉を口にする卓也に対し、佐奈が簡単には許さない姿勢を見せることで、この話は単なる夫婦の痴話喧嘩では終わらない深みを見せています。自分のことしか考えられない夫と、そんな夫に見切りをつけようとする妻。この夫婦の未来はどうなってしまうのでしょうか。自己中心的な夫を持つ女性にとって、考えさせられる部分が多いのではないでしょうか。