「年収400万以下とは結婚したくない」顔面最強のクズ彼氏を捨てた話【年収400万切ってるの!?】
「結婚相手の年収は400万円以上じゃないと無理!」と豪語する彼氏。そんな彼を「顔面最強」と信じていた侑李は、彼への複雑な思いを抱えながらも、ついに将来について話し合う決意を固めます。しかし、彼氏の自宅で侑李が目にしたのは、衝撃的な現実だった話をご紹介いたします。
あらすじ
既読無視の晴人の自宅前で待っていた侑李は、何食わぬ顔で帰ってきた晴人に不満をぶつけます。渋々家に入ると、そこは散らかり放題で、晴人が掃除のできない人間だったことに侑李は愕然とします。
その場で真剣に将来について話そうとする侑李に、晴人は面倒くさそうに「またその話?」と背を向け、挙げ句の果てに冷蔵庫へ向かう途中で鞄につまづき、書類をぶちまけてしまいます。手助けしようと書類を拾った侑李は、その中から晴人の源泉徴収票を発見。そこには衝撃の「年収352万」の文字が。結婚相手には400万円以上を求める晴人が、自分はそれを下回っていることに侑李は困惑し問い詰めますが、晴人は「ポテンシャルがある」「これからガンガン上がっていく予定」「俺の人生、これまで順風満帆だったしこれからもどうせそんな感じ」と根拠のない自信を見せつけます。
さらに、以前晴人が「自分より稼がれるとプライドが傷つく」と言っていたことを思い出した侑李は、自分がすでに400万円をゆうに超えていることを彼に言えないでいました。
見どころ
散らかった部屋が語る彼の「生活力」
晴人の自宅が散らかり放題である描写は、彼の生活力の欠如を物語っています。いつも侑李の家ばかりでデートしていた理由が明かされ、「だらしない男」のイメージが決定づけられます。これは、彼の言葉の軽薄さと相まって、侑李の信頼をさらに深く損ねる要因となります。
晴人の「口だけ男」ぶりが露呈する
「結婚相手は年収400万以上」と豪語する晴人の源泉徴収票に書かれた「352万」という数字は、読者に強烈なインパクトを与えます。言葉と現実のギャップがこれほどまでにある晴人の「口だけ男」ぶりが決定的に露呈し、彼の人間性への不信感が頂点に達する瞬間です。
侑李の抱える「言えない秘密」と葛藤
自分よりも年収が低いことを晴人に知られたくない侑李の心理が丁寧に描かれています。これは、「自分より稼がれるとプライドが傷つく」という晴人の言葉が、侑李にとってどれほどの制約となっているかを示しています。彼女の優しさゆえの葛藤が、この恋愛の複雑さを際立たせています。
▽ 結婚相手は年収400万円以上が条件なのに、自分の年収は352万円。それなのに、自分より稼がれるのは嫌だとは……晴人の矛盾した言動は、もはや呆れるばかりですね。侑李は、この現実を突きつけられた彼氏と、どう向き合っていくのでしょうか?