「養育費はしっかり毎月払ってね?」イクメン夫に離婚を告げられた妻の話【浩太の気持ち】
「子持ち」であることを差別されない人生を歩むため、念願の起業を果たした主人公・凜々花。しかし、その裏で育児と家事を夫に押し付け、ついに離婚を言い渡されてしまいます。体調を崩した息子の看病を通し、これまで夫と息子に向き合っていなかったことを痛感した凜々花。そんな彼女の前に、夫・浩太は、これまでとは違う様子で胸の内を語り始めます。
あらすじ
離婚を突きつけられ、ようやく自分の態度を反省した凜々花に、夫の浩太は自身の心境を語り始めます。浩太は、出会った頃から目標に向かってめげずに行動する凜々花に憧れ、彼女が自分を選んでくれたことに感謝していたと告白。しかし、凜々花は仕事にのめり込み、家事も育児も浩太がやって当たり前という態度に変わっていったと言います。
浩太は自身の仕事が大したことないかもしれないと前置きしつつも、周囲に頭を下げてばかりいる現状に不満を抱いていました。凜々花が、子持ちのハンデを嫌がって浩太にばかり背負わせていたことを後悔する中、浩太はさらに、凜々花といると自分が惨めになる気がして、彼女を「妬んで、僻んでいる」と本音を打ち明けるのでした。
見どころ
浩太が抱いていた凜々花への「憧れ」と「感謝」
浩太は初めて会った時から凜々花へ強い憧れがあったようですね。そして、その「憧れ」や「感謝」が、後の「不満」へと変わっていくのでした。
浩太の苦悩
凜々花が仕事にのめり込み、家事も育児も浩太がやって当たり前になった状況に対し、浩太が長年抱えてきた苦悩を吐露し始めました。浩太が自身の仕事や立場を軽視され、犠牲を強いられてきた現状への不満と、それに対する深い孤独感が伝わってきます。
浩太の「妬み」と「僻み」の告白
笑顔のまま悲しそうに、自身の本音をさらけ出す浩太。パートナーの成功を心から喜べず、劣等感や嫉妬心を抱いてしまうという複雑な感情を抱いていました。彼がどれほど追い詰められていたかを物語っています。
▽ 凜々花が仕事を自由にできたのは、浩太が全てを引き受けてくれたからでした。凜々花の方が仕事ができるからと言って、浩太の仕事や立場をないがしろにしていいわけありませんよね。果たして、凜々花はこの浩太の真の気持ちを受け止めることができるのでしょうか。