「養育費はしっかり毎月払ってね？」イクメン夫に離婚を告げられた妻の話【離婚しかない…？】

仕事に情熱を注ぎ、キャリアを築くことは素晴らしいことです。しかし、家庭とのバランスを失い、大切な家族の気持ちに気づかなくなってしまったとしたら……？　これは夫から離婚を告げられ、ようやく自分の過ちに気づく妻。
今回は、「『養育費はしっかり毎月払ってね？』イクメン夫に離婚を告げられた妻の話」から、ふたたび夫婦関係が危機に瀕する話をご紹介します。

あらすじ

「子持ち」であることを理由に差別されない人生を送るため、念願の起業を果たした凜々花。しかし、その裏で家事と育児を夫の浩太に押し付けていたため、ついに浩太から離婚を言い渡されてしまいます。仕事も保育園の送迎も頑張り、なんとか時間を作って計画した旅行当日、息子の慎一が体調を崩し、旅行はキャンセルに。
看病しようとする浩太を前に、凜々花は「ただの風邪でしょ？ 私がそばにいてもいなくてもいいじゃない」とまたも仕事に出かけようとします。そんな凜々花に、浩太の諦めがにじんだ言葉が向けられ……。

見どころ

すれ違う夫婦の価値観

慎一の看病をしようとする浩太に対し、「ただの風邪でしょ？ 私がそばにいてもいなくてもいいじゃない」と仕事に出かけようとする凜々花。浩太は「そばにいてほしいかもしれないだろ…」と、慎一の気持ちに寄り添った言葉を口にします。しかし、凜々花は「なんで怒るの？」と彼の気持ちを理解できないようです。

夫婦の間に広がる溝

慎一のお気に入りのぬいぐるみが、実は凜々花がプレゼントしたものであることが判明します。しかし、凜々花は「そんな汚いの近くに置いてるから病気になるんじゃない？」と心ない言葉を投げかけ、そのぬいぐるみが自分があげたものだということすら覚えていませんでした。この無関心さが、いかに息子と向き合っていなかったかを象徴しますね。

凜々花の後悔と謝罪

ようやく自分の過ちに気づき始める凜々花。そして浩太に「ごめんなさい…！」「これから育児も家事もちゃんとする浩太と慎一のそばにいさせてください…！」と、感情を込めて謝罪します。これまで家族を顧みなかった凜々花の、切実な後悔が伝わってきます。

▽ 慎一の看病をするという選択肢が思い浮かびもしない凜々花に、浩太はもう諦めと絶望を感じていますね。かつて大切だったはずの家族の気持ちに気づかず、自分のことばかり優先してきた凜々花。突き放された彼女はようやく自分の態度を反省し始めましたが、これまで築き上げてきた夫婦の溝はあまりにも深く……果たして関係を修復できるのでしょうか。