「養育費はしっかり毎月払ってね?」イクメン夫に離婚を告げられた妻の話【はぁ…!?】
今回ご紹介するのは、仕事にまい進するキャリア志向の妻と、育児に奮闘する夫のすれ違いの話『「養育費はしっかり毎月払ってね?」イクメン夫に離婚を告げられた妻の話』です。独立に成功し、仕事に充実感を覚える妻に、夫が突然「離婚」を切り出す衝撃の展開。夫婦の価値観のズレが浮き彫りになり、多くの問いかけを投げかける話です。
あらすじ
「子持ち」であることを差別されない人生を歩むため、独立に成功した凜々花。大口の仕事を獲得し、会食もうまくいき、ご機嫌で帰宅した彼女を待っていたのは、夫・浩太からの突然の離婚宣言でした。冗談だと受け流そうとする凜々花に、浩太は「ずっと我慢してきた」と告げます。家族のために仕事をしているだけだと言い返す凜々花ですが、浩太は彼女が一度でも子どもを優先したことがあったかと問い詰めます。
そして、息子の誕生日すら顧みない凜々花に、浩太は「君のどこが母親なの?」と決定的な言葉を突きつけるのでした。
見どころ
夫が抱え続けてきた「我慢」の限界
浩太が「ずっと……ずっと我慢してきたの」「わかんない?」と、悲しそうに、そして切なそうに笑いながら言葉を紡ぐシーンは、彼の心の奥底にどれほどの不満が溜まっていたのかを物語っています。仕事に邁進する凜々花の陰で、育児と家庭を一人で支え続けてきた浩太の「我慢」が限界に達した瞬間が、心に深く突き刺さります。彼の言葉は、多くの専業主婦や育児に協力的な夫が抱えるであろう本音を代弁しているかのようです。
仕事と育児の「優先順位」
「仕事より子どもを一度でも優先したことあった?」という浩太の問いかけに対し、凜々花は「は……?」と理解できない様子を見せます。そして、「私の代わりはいないから、そこは優先できる浩太がやって当たり前」と言い放つ凜々花の言葉は、夫婦間の育児に対する価値観の大きなズレを浮き彫りにします。
夫が突きつける「母親」としての問い
「誕生日に息子との約束も守れない君のどこが母親なの?」という浩太の言葉は、物語の最も衝撃的な部分です。仕事を優先し、息子の誕生日パーティーを欠席した凜々花に対し、浩太が投げかけるこの問いは、母親であることの「責任」とは何かを問いかけます。浩太の表情からは、これまでの全ての不満と疲れがにじみ出ており、彼の覚悟と、夫婦関係の終焉を予感させます。
▽ 今まで胸に秘めていた思いをぶつけ始めた浩太さんと、なぜ自分が責められるのか理解できない凜々花さんの姿が、今回の話では印象的でした。仕事を頑張ることはもちろん大切ですが、家族や子どものために、その優先順位を考えることもまた重要です。この夫婦の溝は、果たして埋まるのでしょうか。そして、浩太さんの「母親」という問いかけは、凜々花さんの心にどのように響くのでしょうか。