「養育費はしっかり毎月払ってね？」イクメン夫に離婚を告げられた妻の話【これでさらに仕事が軌道に乗る！】

「子持ち」というハンデを乗り越え、たった一年半で独立を成功させた凜々花。仕事で輝く彼女は、家族との時間よりも仕事を選んでしまいがち。先日も仕事ができたからと動物園から一人先に帰り、息子を寂しくさせてしまいました。
今回は、「イクメン夫に離婚を告げられた妻の話」の中から仕事最優先の妻の話をご紹介します。

あらすじ

仕事が軌道に乗り、会社経営も順調な凜々花。一方、夫の浩太は家事育児をこなしながら、妻の帰りを待つ日々を送っています。息子の慎一の誕生日、浩太は早く帰ってきてお祝いしようと凜々花に念を押しますが、またしても接待を入れてしまったようです。
取引先との重要な食事の機会を前に、凜々花は息子の誕生日よりも仕事を選んでしまいます。「うちの夫はイクメンだから大丈夫」と平然と言う凜々花に対し、浩太の心には積もり積もったものが……。そして夜、眠る慎一にそっと語りかける浩太の言葉は、夫婦の危機を暗示しているのでした。

見どころ

不穏な空気

朝食の食卓で、昨夜途中で帰ったことを怒っているのかと凜々花に問い詰められる浩太。彼は凜々花の仕事ぶりを認めつつも、何か言いたげな様子です。言葉を選びながらも、慎一のことをもっと優先してほしいという彼の切実な思いが伝わってきます。

「うちの夫はイクメンだから」

取引先との食事の誘いを断れない凜々花に、部下が子どもの誕生日であることを気遣います。それに対し、凜々花は「大丈夫」と一言。イクメンだからといって頼りきるのはどうなのでしょう……。

「もうムリみたい」

誕生日パーティーの飾り付けが残るリビングで、ぬいぐるみと新しいおもちゃを抱きしめて眠る慎一。その寝顔を見つめながら、浩太は静かに謝罪します。楽しみにしていた慎一の気持ちを思うと、さすがに浩太も限界のようですね。

▽ 仕事で成功していく凜々花と、家庭を守る浩太。二人の間には、いつの間にか大きな溝ができてしまいました。誕生日という特別な日でさえも、仕事を選んでしまう凜々花の行動は、浩太にとって決定的な出来事だったのかもしれません。