「あの男はやめとけ」亡くなった夫のおかげで、不倫しなくて済んだ話【昴の抱える悩み】
大切な人を突然失う悲しみは計り知れないもの。それでも人は徐々に前を向こうとするものです。でも中にはそんな弱みにつけ込み、利用しようとしてくる悪い人もいます。今回は「亡くなった夫のおかげで、不倫しなくて済んだ話」から、昴の抱える悩みをご紹介します。
あらすじ
営業マンの哲也は、外回り中に交通事故に遭い、突然この世を去ってしまう。気がつくと、自分の葬儀会場に立ち尽くし、泣き崩れる妻・夕実の姿を目の当たりにする。自分が亡くなったことを理解しつつも、霊となった哲也は妻を見守り続けることを決意する。
夕実は哲也の死後、深い悲しみに暮れ、日常生活もままならない状態に陥る。そんな中、哲也が生前に残していた多額の保険金の存在を知るが、彼女はそれを使う気になれずにいた。
ある日、思い出のバーを訪れた夕実は、同じく配偶者を亡くした経験を持つ男性・昂と出会う。共通の境遇から意気投合した二人は、次第に親しくなっていく。
その後、昴から告白されて付き合うことになった2人。哲也は「これでよかったんだ」と見守ることしかできなかった。
昴に、哲也が残してくれた生命保険の話をした夕実。すると昴は「残したんじゃなくてくれたんだ」「あなたが幸せに生きられるようにって」と夕実を励ます。
具合の悪そうな様子を見せる昴。夕実は気にかけるも、無理をしているのが伝わるため、ますます心配になってしまう。
見どころ
借金があることを打ち明ける
昴が「実は俺、借金があるんだ」と打ち明ける。
「私が借金を払う」
妻と結婚するまでの費用や病院の治療費など、借金がまだ300万円も残っているという。日雇いのバイトをしたり貯金を切り崩したりと、必死に働いているがギリギリの生活に陥っていると話す昴。そんな思い悩む昴に「私が借金を払う」と伝えた夕実。
昴のために
夕実の言葉を聞き、驚く昴。哲也が残してくれた生命保険のお金を、昴のために使うというのだ。これには幽霊の哲也も驚いてしまう。
どう考えてもおかしな流れですよね。それに夕実は気づいていない様子。幽霊じゃなかったらすぐに教えてあげられるのに、もどかしいですね……。