「イケメン女子」VS「男ウケ抜群」な嫌味店長が最高だった話【不穏な空気】
少しずつ打ち解けてきたかのように見えた桜子と店長の紗香。しかし、ふとした一言でまたもや険悪なムードに逆戻り!?そんな中、今回は「『イケメン女子』VS『男ウケ抜群』な嫌味店長が最高だった話」をお届けします。どうぞ、二人の間で巻き起こる新たな波乱の予感をお楽しみください。
あらすじ
酔っぱらいの客が店にやってきた翌日から、テスト期間に入った桜子はアルバイトを2週間休むことに。店長の紗香がなぜ泣いていたのか気になりつつも、個人的な連絡先を知らないため、もやもやした気持ちを抱えながら試験勉強に励んでいました。そしてテスト最終日、逸る気持ちを抑えきれず、桜子は誰よりも早く教室を飛び出し、ブルームーンへと向かいます。
「おはようございます!」元気いっぱいに挨拶をする桜子を、野口と涼音は笑顔で迎えました。しかし、桜子が店長の姿を探すと、涼音から意外な言葉が。「店長なら三上マネージャーとバックヤードで保管食材のカウントをしている」と言うのです。驚く桜子に、涼音は月に一度の店舗査定と衛生指導だと説明します。
その直後、バックヤードのドアが開き、楽しそうなエリアマネージャーの萌咲と、どこか耐えている様子の紗香が現れます。萌咲はタブレットを見ながら、乾物の在庫量や食材の廃棄量について紗香に厳しく注意。さらに、本社での紗香の華々しい過去を持ち出し、「きっと劇的な右肩上がりでしょうね」と嫌味を言います。悔しそうな表情で俯く紗香。萌咲が桜子に気づき笑顔で挨拶する一方で、紗香は元気のない様子で「事務所にいるから、何かあったら呼びにきて」とだけ告げ、萌咲と共に事務所へ向かうのでした。
店長の元気のない様子が気になる桜子に、涼音は「三上マネージャー、いつもはすぐ帰るのに、今日はもう3時間以上いる」と告げます。同期だという二人が久しぶりの再会を喜んでいるのかもしれないと言う涼音に、桜子は違和感を覚えます。一人になった桜子は、どこか気がかりな様子で事務所のドアを見つめるのでした。
見どころ
張り詰めた空気
楽しそうな萌咲と、明らかに辛そうな表情を浮かべる紗香の対比が印象的なシーン。萌咲の言葉の一つひとつが、紗香の胸に突き刺さっているようです。二人の間に流れる張り詰めた空気から、ただならぬ事情があることを感じさせます。
同期という関係
涼音から明かされた萌咲と紗香が同期であるという事実。しかし、再会を喜ぶ様子は微塵も感じられません。むしろ、萌咲の言葉には棘があり、紗香はそれを耐え忍んでいるように見えます。二人の過去に一体何があったのでしょうか?
桜子の疑問
萌咲と紗香のやり取りを見ていた桜子は、「会えて嬉しいって雰囲気では全然なかったけどな…」と疑問を抱きます。鋭い観察眼を持つ桜子が感じた違和感は、物語の核心に迫る重要なポイントとなりそうです。
▽ 紗香と同期であるエリアマネージャーの萌咲が店舗査定に訪れたものの、二人の間には険悪なムードが漂っています。萌咲の言葉の端々からは嫌味がにじみ出ており、紗香はそれに耐えている様子。かつては同じ時間を共に過ごしたはずの二人の間に、一体何があったのでしょうか。そして、そんな様子を冷静に見つめる桜子の心に浮かぶ疑問は、読者の共感を誘います。この複雑な状況が、物語に新たな緊張感をもたらしそうです。