職場に乗り込んできた毒母に「もう連絡してこないで」初めて意思表示しながら葛藤した話

母親なら子どもには平等に愛を注ぐべきですよね。しかし、きょうだいのどちらかだけを可愛がったり、甘やかしたりする母親もいるようです。さらに大人になると、そんな娘を利用しようとすることも……。今回は、毒母に「もう連絡してこないで」と初めて意思表示をしながら葛藤した話をご紹介いたします。
主人公・リカは、母と父と妹のサユリの4人で暮らしていました。母はサユリのことばかり可愛がっていたため、その分父がリカに愛情を注いでくれていました。しかしある日、父が病気で他界してしまい、母は「これからは一緒にサユリを守っていこうね」とリカを抱きしめながら伝えます。初めて母に抱きしめられてうれしかったリカは、母の力になれるよう頑張ることを決意しました。
しかし、ことあるごとに母はリカではなくサユリをかわいがります。母を喜ばせようと頑張っても、サユリのことしか見ていないため、リカはその格差に気づき始めます。
高校生になったリカは、家のことを考えて就職することを考えます。今後のことを母に相談しようとすると、大学に行きたいと言われると思った母は「大学に行きたいなら自分でなんとかして」「まだまだ学生気分で楽するつもり!?」と、リカを罵倒してきました。これまで一生懸命頑張ってきたのに、娘の話を聞こうともしない母にショックを受けてしまいます。
3年後、家を出たリカは毎月2万円の仕送りをしながら会社の寮で暮らしています。家を出ることを猛反対してきた母から、2ヶ月後に連絡が来て電話に出たリカ。するとそこから週に3〜4回は電話がかかってくるようになり、母の愚痴を聞かされることにウンザリしていました。
ある日、会社の先輩の小山に寮まで送ってもらうと、そこには母の姿が……。突然押しかけてきた母に戸惑うリカ。母は「真昼間からデートなんて」と小山との関係を疑い、失礼な発言をするためリカは焦ってしまいます。さらに、サユリが大学に行って一人暮らしをするため、仕送りを5万円増やしてほしいと要求してきて、話が通じない母に苛立ってしまうリカ。
翌朝、リカが出勤するとそこには母の姿が。母は上司に対して「娘を辞めさせてください」と言って大騒ぎしていました。小山が娘をデートに連れだしたと言いがかりをつける母は、リカの話も聞かずに辞めさせようとします。しかし、上司や小山は冷静に対応し、リカを守ってくれました。
母の相談を小山にすると「親って捨てちゃダメなもの?」と言われて、リカは戸惑います。思い返すと、リカは母に恩を感じていないことに気づき、自分が毒親育ちであることを自覚しました。
母のことは好きじゃない









恩を着せる毒母
自分の気持ちを自覚したリカは、母に連絡してこないように伝えますが、一方的に怒鳴りつけられて萎縮してしまったのでした。自分の思い通りにならないと、感情的になって責め立てたり、恩着せがましくしてきたりするような人は、親とはいえませんよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。