月3万で生活してみろよ! 生活費を渡さない夫に仕返しした話【モラハラの片鱗】
「モラハラ」と一口に言っても、その種類は多岐にわたります。人格を否定するもの、存在を無視するものなど様々ですが、厄介なのはモラハラを行う本人がその自覚がない場合が多いことです。今回は、そんな夫に仕返しをした話の中からモラハラの片鱗を見せ始めた夫の話をご紹介いたします。
あらすじ
妊娠を機に仕事を辞めたルイは、つわりに苦しむ日々を送っていました。夫であるヨウスケが帰宅する時間になっても、体調はすぐれません。なんとか夕飯に焼きそばを用意するものの、食欲がないルイは食べることができません。帰宅したヨウスケは、食卓に並んだ焼きそばを見て不機嫌になり、「なんのために仕事を辞めたのか」「家事くらいまともにやれ」とルイを責め立てます。つわりで味覚もままならない中、一生懸命用意したルイの気持ちをよそに、ヨウスケの心ない言葉が続きます。
見どころ
妊娠中の体調への無理解
つわりに苦しむルイに対し、ヨウスケは「なんのために仕事辞めたの? 家のことに専念するためだよね?」と、その苦しみを一切理解しようとせず、自身の都合を押し付けます。体調が優れない中で家事をこなす大変さを慮るどころか、非難の言葉を浴びせるヨウスケの言動は、彼の共感性の欠如を浮き彫りにしています。
妻の努力を否定する夫の言動
ルイがつわりで吐き気を催しながらも、ヨウスケのために用意した焼きそばに対し、ヨウスケは「今日の焼きそば美味しくないよ」「品数も少ない上に味までいまいちとか…」と平然と言い放ちます。妻の努力を一切認めず、完璧を求める夫の態度は、ルイの心に深い絶望を与え、今後の夫婦関係に暗い影を落とします。
追い打ちをかける言葉の暴力
ヨウスケはさらに、「つわりって言えばなんでも許されると思ってない?」とルイのつらい状況を甘えだと決めつけます。そして「上の子がいる人はつわりがあっても子供の世話までしてるっていうのに」「ルイは家事だけなのにちょっと甘えすぎなんじゃない?」と、他の誰かと比較してルイを追い詰めます。この言葉は、ただでさえ心身ともに疲弊しているルイを深く傷つけ、自己肯定感を奪うのに十分なものでした。
▽ヨウスケの勧めで仕事を辞め、家のことに専念することになったルイ。しかし、つわりは思った以上に深刻で、体調が優れない中では家事をすることもままなりません。そんなルイの状況を心配するどころか、ヨウスケは理詰めでルイを責め立てます。妊娠前の優しかったヨウスケはどこへ行ってしまったのか、ルイの心は深く傷つけられていくばかりです。