何年もお金を貯めて買った車が…義母に趣味を全否定されて愛車を売り払った話

大企業の跡取り息子と結婚するとなると、周りからはセレブ婚と羨ましがられますが、実際は大変なことも多いようです。華麗なる一族の一員となる以上、求められることが多く、自分の意思を遠そうとするなんて不可能に近いでしょう。今回は、義母に趣味を全否定されて愛車を売り払った話をご紹介いたします。
主人公・かりんは、事務職として働くごく普通の女の子。車が好きなので、お金を貯めて外車を購入し、彼氏の総一郎を迎えに行ってデートを楽しんでいます。そんなある日、普通の会社員だと思っていた総一郎でしたが、実は大手企業の息子であることが判明します。由緒ある家の跡取り息子であることを知ったかりんは驚愕……。ただ学生時代は庶民の生活をするように親に言われていたことや、友達に一線を引かれることが嫌で、あまり公表していなかった総一郎。総一郎は派手にお金を使うタイプではありませんが、デートで行く場所は高級レストランだったりと、庶民のかりんからすると戸惑うことがありつつも、交際は順調に続いていました。ある日、総一郎が車で迎えに来てくれたとき、乗っていたのは国産車。高級外車をイメージしていたかりんは不思議に感じてしまいます。しかし、国産車に乗っているのは「お金があるのをひけらかすのは下品」という親の考えを守っているからであると知ったかりん。お金持ちならではの窮屈さや悩みがあるのにも関わらず、前向きに考える総一郎の姿を見て、かりんは好きな気持ちを再確認します。そして付き合って3年が経過した頃、総一郎に「折り入って話がある」と告げられ、かりんはプロポーズを期待してしまいます。そんな総一郎に連れて行かれたのは高級料亭で、予想通りプロポーズをされたかりん。あまりのうれしさに、かりんは感極まって泣いてしまいます。ただ、プロポーズのあと、総一郎の口から「うちは一般家庭じゃないから苦労をかけるかもしれない」と心配そうに言われます。かりんは総一郎と一緒ならやっていけると伝え、数日後、総一郎の実家に挨拶に行くことになりました。
挨拶に行く日、現れたのはいつもの総一郎の国産車ではなく、運転手付きの超高級な外車でした。総一郎は「特別な日だから」という理由で、正式な場に行くときの車で向かうように言われたといいます。そして総一郎の実家に着き、豪華な客間へと招かれ、義両親と挨拶を交わします。
総一郎は両親に対して敬語で話し、その様子を見たかりんは驚きます。さらに義母からは結婚を機に仕事を辞めるように言われ、かりんは戸惑いを隠せません。結婚するなら教養が必要だと言い出した義母は「茶道や華道はできますの?」と告げ、想像とは違う流れにかりんは話についていけず、ぼう然としたまま挨拶が終わってしまいました。
挨拶の帰りにカフェに寄って、かりんを気づかう総一郎。戸惑ったことも多かったものの、総一郎とやっていくために頑張ることを決意したかりんは、その意思を伝えます。総一郎もかりんに苦労をかけないよう約束をしました。
義母に従う形で、仕事を退職したかりん。寿退社ということで同僚たちは祝福してくれました。しかし、お手洗いに行ったとき「裕福な家の専業主婦になって悠々と暮らせるなんて」と悪口を言われているのを聞き、かりんはショックを受けてしまいます。
結婚するにあたって、教養を身に付けるための勉強や指導を受ける日々で、苦労しているかりん。結婚式に関しても口出しすることは許されず、かりんが思い描いていた結婚とは程遠い現実を目の当たりにします。ただ結婚式前のブライダルエステだけは、かりんの唯一の癒しとなりました。とはいえ、着たかったウェディングドレスを着ることもできず、堅苦しい結婚式を終えた頃にはくたくたになってしまいました。
義実家に引っ越しをする日、愛車に乗って向かったかりん。すると義母は、かりんの愛車を見て「なんなの、この派手な外車……」「下品ね!」「今すぐ廃棄しなさい」と言われ、趣味を全否定されたかりんはイラッとしてしまいます。
かりんの趣味を全否定









愛車を手放すことに
義母に従う形で愛車を売り払うことになり、ショックを受けるかりんなのでした。いくら嫁いだからといって、自分の好きな趣味まで否定されるのは納得がいきませんよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。