出産は指切断くらい痛い? 無痛分娩を認めない夫に言い返した話【妊娠の現実】
出産の際、無痛分娩という選択肢があります。痛みを減らせるため、出産するママにとって非常にありがたいものですが、夫にその気持ちを理解してもらえないことも。今回は、幼なじみの壮二と結婚し、待望の子どもを授かった恵美子ですが、その幸せの中に早くも妊娠の現実を感じた話をご紹介いたします。
あらすじ
恵美子の妊娠は壮二にも心から喜ばれ、二人は幸せを噛みしめ、立派なパパとママになることを誓います。しかし、数週間後、恵美子はひどいつわりに悩まされ始めます。常に気持ち悪く、食事もままならないため、会社を休む日が増えてしまいます。夕方、壮二が食事を促しに来ますが、恵美子は気分が優れないため無理だと告げます。壮二はつわりの辛さを完全に理解しているわけではないものの、恵美子が食事の匂いも辛い時には、料理を作ったり買ってきたりしてくれ、恵美子は助けられます。しかし、つわりを経験したことで、恵美子は出産時の痛みがどれほどのものか、その不安を募らせていくのでした。
見どころ
妊娠発覚後の「つわり」という現実
妊娠が判明し、喜びを噛みしめていた恵美子を襲ったのは、想像を絶する「つわり」でした。「常に気持ち悪いし、ご飯もまともに食べられない…」と、ベッドに横になり、会社を休むほど辛そうな恵美子の姿は、多くの妊婦が経験するつわりの厳しさをリアルに描いています。幸せな妊娠生活の陰に隠れる、現実の厳しさが浮き彫りになるシーンです。
壮二の「理解があるのか、ないのか」な言動
つわりに苦しむ恵美子に対し、壮二は「じゃあ、俺は先に食うから」「食えそうなら、あとで食えよ」と告げて部屋を出ていきます。一見、気遣っているようにも見えますが、恵美子は「壮二はつわりの辛さについて、あまりわかってくれないようです」「理解があるのか、ないのか…」という複雑な思いが綴られています。夫の無自覚な優しさと、妻の抱える満たされない気持ちのすれ違いが繊細に描かれています。
出産への不安の増大
つわりだけでもこれほど辛いのだから、出産時の痛みはどれほどかと、不安を募らせる恵美子。「耐えられる自信ないよ…」という恵美子の心の中で出産への不安がどんどん大きくなっていることを示しています。このシーンは、恵美子が抱える精神的な負担が、肉体的なつわりと共に増大していることを強調しており、今後の壮二との関係性に暗い影を落とします。
▽待望の妊娠に喜びを分かち合った恵美子と壮二。しかし、その幸せはひどいつわりという妊娠の現実に直面し、陰りを見せ始めます。壮二の理解の乏しい言動にもモヤモヤし始めてしまうのも妊娠の現実のはじめかもしれませんね。早く壮二も理解してくれることを願っています。